第四章 RE:BIRTH
研究機関の兵器たち
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て襲い掛かって行った。
クラウドは身体を縛るそれを強引に振り切り、剣を振るってその炎を吹き飛ばす。
そしてそのままその炎を飛ばしていくが、男の前で炎は弾けて消え行った。
「無理無理!!お前じゃ僕に勝てないよ!!なんたって僕は――――」
ガァン!!
意気揚々とクラウドに話しかける男。
しかし、その言葉はクラウドの刃によって打ちとめられていく。
その刃は男の前で見えない壁に防がれてしまっているが。
「本当に人の話聞かない人だね」
「言ったろう」
ドゴッッ!!
「うぐっ!?」
「興味ないね」
フッ、と笑いながら、クラウドが剣を押し付けた状態から男の腹に向かって足を振り上げた。
それを男は何とか受け止めたようだが、若干遅かったらしく、鈍い痛みが浸透していく。
「やはりお前自身の耐久力は低いみたいだな」
「は、はは!!そりゃそうさ。僕が本気を出せば、誰も一歩も動けないんだから!!」
「じゃあ、やれよ」
「・・・・・え?」
今まで手加減してやってたんだという男の言葉。
それにクラウドが、じゃあ全力で来い、と言い放った。
臆することなく、油断もなく。
その目には、確実に打ち破れる、という気概に満ちていた。
「何その目・・・お前僕を舐めてるだろ」
「舐めるも何もない」
チャキ
「興味がない。さっきからそう言ってるだろ」
クラウドが剣を構える。
その態度に、男が額に青筋を立てる。
うっすらと浮き上がったそれは、徐々にはっきりと浮き上がり、周囲の地面を陥没させ、その感情を爆発させた。
「コ ロ ス !」
「来い(・・・と・・・・うまくいくといいんだが)」
クラウドがニヤリと笑いながらも、その念動力の力に少し冷や汗を垂らす。
目の前には、見て明らかに分かるほど空間を歪める力場。
それが男の二本の腕からそれぞれ噴き出してきた。
それは鞭のように男の両腕から伸びており、ヒュンヒュンとクラウドの周囲を覆っていく。
「これは・・・・」
「捩じれ行く空間の波に、呑まれて砕けてバラバラになっちゃいなァ!!!」
そして男の言葉通りに、力場鞭の旋回によってその場が電撃のようなものを放ち始め、歪みが一気にクラウドの体を叩いた。
「喰らえェ!!念動術―――」
ズゴゥッッ!!
―――捩次亜!!!
ギュィッ、ズゴンッッ!!!
空間が締め上げられる音
空間が陥没する音
そんなありえない音がして、一体が粉塵に消える。
そのあとには、男の笑い声。
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