第四章 RE:BIRTH
揺らぐ封印地
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!!!」
そのG4に向かって宝具や音撃を叩き込もうとするランサーに響鬼。
だがランサーは足元に突如現れた地雷が爆発して吹き飛び、響鬼の音撃は増長された男の気合いでかき消されてしまう。
「くっそ!!こんな対抗ありかよ!!!」
「どんなものでも使いようでは兵器になる、ってことか。多分あいつに出せないものはないだろうねッ」
「あんた呑気に言ってる場合かよっとぉ!?」
そんな会話をしているのも相当呑気だと思うのだが、それはともかくとしてランサーが走り出してミサイルを回避していく。
見るとG4の背後には壁のようにバズーカが設置されていた。
その一斉砲撃から飛び出してくるものは多種多様。
動きを止めるもの、毒弾、弾丸、爆弾、追尾ミサイル―――
そのすべてをランサーは一瞬の判断で次々に回避していく。
「ォォおおおお・・・」
同時に、ランサーは深く息を取っていた。走りながら槍の先端に魔力を込めていく。
高ぶる殺気、ほとばしる魔力。
そして爆発をジャンプで回避し、そのままG4に向かって力の限り宝具を投げ放った。
「刺し穿つ死翔の槍!!!」
ドンンッッ!!!と大気を激しく貫き、赤き一閃光の軌跡を残してゲイボルグが放たれる。
ゲイボルグは標的の心臓を必ず射止める呪いの槍だ。
それは「死棘」でも「死翔」でも変わらない。
だが、その成功率も絶対ではない。
一つに、相手の幸運度だ。
過去一度、セイバーは己の幸運度とスピードでその槍を回避(肩には刺さったが)して見せたことがある。
二つ目に、武器に優位な防具を使うことだ。
アーチャーは投擲武器に優位性を持つ「アイアスの盾」を用いてこれを防いだ(片腕はズタズタになったが)
そして三つ目は、因果を捻じ曲げられてしまうこと。
この槍は「放つ」という動作が「心臓に突き刺さる」という結果に直結する槍だ。
つまり極論を言ってしまえば、相手が視界に入って尚且つ、ランサーが相手の心臓という物を認識した瞬間に槍を放てばそれで終わる。
放つランサーが「放った」と認識すれば(つまり基本的に槍が届く位置なら)それで勝負はつく。
下だろうが上だろうが、後ろに向かって突きだしても、その槍は相手の心臓に届く。
だから因果を捻じ曲げられると、思わぬ方向へと槍は向かって行ってしまうのだ。
このように、ゲイボルグはその優位性から多くの弱点を持つ。
そして今回相手はその三つのうちの一つを持っている。
《cast off》《CLOCK UP》
「クソっ!!!」
凄まじ
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