第四章 RE:BIRTH
揺らぐ封印地
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・どこにいる!!)
クラウドが周囲を見渡しながら敵を探す。
しかし、相手はよほど隠れることに長けているらしい。全く見えない。
「よし・・・」
そこでマテリアを使うかとクラウドがそれに魔力を流し始める。
その瞬間
ごォッ!!
「!! ハァッ!!」
バガンッ!!!
大木がクラウドの背後から飛んできて、それをクラウドが大剣で盾に斬り飛ばす。
ガロン、と重い音を立てて地面を転がる大木だが、二つに分かれたそれは地面に落ちることなく再びクラウドに向かって迫る。
その二本を相手に剣を振るうクラウドだが、一本当たりが軽くなったためか動きが早い。
振り回される大木とのバトルは、まるで透明人間・・・というか、透明巨人と戦っている気分だ。
頭部に向かって薙がれる大木をしゃがんで回避し、しゃがみながら回転して背後からの大木を剣の面で弾き飛ばす。
そして後ろ蹴りで頭を薙いでいった方を蹴りあげ、大剣から一本剣を射出して串刺し、ほかの木に打ち付けて磔にする。
しかし
「なに!?」
こともあろうか、射出した剣は宙で止まり、方向を変えてクラウドに切りかかっていく。
そのいきなりの動きにクラウドが面喰って防ぐも、体勢が崩れて剣に押されて倒れる。
そこに大木が振り下ろされ、バゴンバゴンと転がって回避するクラウドを追って何度も地面を殴打していった。
「フッ!!!ォアッ!!」
そこでクラウドが息を一気に掃出し、そこから足を振り上げ、大木を蹴り飛ばしながらそのままの勢いで立ち上がる。
その瞬間を狙った剣の攻撃を防ぎながら立つが、背後から迫る巨大な存在を察知してそれに向かって剣を薙ぐ。
そして
ドッグぁアッ!!!
斬り裂かれた燃料タンクから液体が吹き出し、斬り裂かれた火花に反応して、一気に爆発してクラウドを包み消した。
(やった!)
そして、聞こえないほどの小さな声でその成功を喜ぶものが一人。
だが、その喜びもつかの間。
ギュゴオ・・・・
クラウドを包んだ火炎が渦を巻き一つの塊となり
ドンッッ!!
その声がした場所に向かってぶち込まれた。
「!!!」
その塊は巨木にぶつかり、さっきのタンクからばらまかれた燃料に引火、周囲を炎で囲んで檻を作り出す。
そして、その熱によって一部の空間がユラリと揺れる。地面に大木と剣が解放されて落ちる。
「光の反射によって自らの姿を不可視化。強力なサイコキネシスだな?」
「クッ・・・・」
その方向に腕を伸ばしたクラウドが、姿の見えない相手
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ