第四章 RE:BIRTH
砲撃戦艦
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速いとは思わなかったのだ。
しかもこのままだと、相手には脱落者がいないという可能性もある。
計算では数人が艦体に向かい、戦力を半減させるはずだったのだが。
「速度は!?」
「速度だ?・・・・・おいおいウソだろ・・・こいつぁ!!!」
・・・・ゴオォ・・・・
と、そこに重々しい起動音が聞こえてきた。
すでに肉眼で見える距離。と言ってもまだ点ではあるが、その点は目に見えて大きくなっていっている。
「あの速度は・・・!!!」
再び驚愕するレジェス。
そこからは見えないが、その艦首にはクラウド・ストライフが立っていた。
「方向はそのままだ」
『了解。では固定して脱出します』
バンッッ!!
クラウドの少し右側が跳ね上がり、そこからセイバーが飛び出して、それをなのはがキャッチして離脱する。
その各所から煙を噴き上げていく瞬風。
その艦首に立つクラウドが全員の脱出を確認し、タンッ、と軽くジャンプした。
すると当然クラウドは置いてけぼりにされ、瞬風が前に向かって流れていく。
そして、その最後尾に差し掛かる直前に
「行くぞ川神、綺堂!!!」
「ああ!!」「任せて!!!」
大剣を大きく振り上げて、二人に声をかけるクラウド。
目の前にその二人が落ちてきて、それに向かって大剣の面を振り下ろす。
そこに足を当て、唯子と百代が飛び出していき反転、ライダーキックよろしく、船の後ろを蹴り飛ばした。
「「ウォリャァあああああ!!!!」」
ドッゴッッォオウ!!!
衝撃が船全体に伝わって行き、あまりの威力にその表面が波打っていく。
そして外壁を弾き飛ばしながら、瞬風が機関の船に向かって突っ込んでいき命中、木端微塵に大破させた。
ゴォオオオ・・・・と爆発と炎上音を響かせる二機の戦艦。
それを眺めるレジェス。
戦艦大破の衝撃で、銀白のエネルギーを入れた容器が砕けて、その光が流れて行っていた。
そして、その流れていく方向には
「よぉ」
燃え盛る残骸の山の上に、禍々しき天剣を持つ男が立つ。
その男を、初めて感情をこめてレジェスが睨みつけた。
「あなた・・・・」
「待たせたな。招待状はないが、来ても構わないだろ?」
ダンッッ!!
その山から、蒔風が飛び出していく。
その目の前に、鉄翼刀が立ちふさがった。
to be continued
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