第四章 RE:BIRTH
砲撃戦艦
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「右エンジン被弾!!予備に切り替えます!!」
「あかん・・・ウチももうやばいかも・・・・」
「くっそ!!」
「どこに行く気だ!?」
いずれくる限界。
それはもう目の前だ。
蒔風が部屋から飛びだろうとするのを、クラウドが叫び止める。
「お前まさか外に出てあれを凌ぐつもりじゃないだろうな!?」
「それしかないならやるだけだ!!」
「いくらおまえでもこの船を守ることは無理だ!!」
『俺が行く』
叫びあう二人だが、そこに冷静な声が割って入った。
『俺が、この船を護る』
「一刀!?」
モニターに映ったのは、先ほどのカブトと同じように艦首に立つ一刀だった。
セイバーが操縦桿を握った今では、一刀一人しかそこにいない。
そもそも、かかるGからしてあそこに立てる人間はいまい。
それを一刀は様々な力を使ってそこに立っていた。
「セイバー、真っすぐに進んでくれ!!俺がこじ開ける!!」
『しかし!!』
「ここから先に進まなきゃ戦う前に撃沈だ!!!俺を信じろ!!突っ込めセイバー!!」
『クッ・・・任せますよッ!!!』
グ、ォオッッ!!!
一刀の言葉にセイバーが了承し、防御も回避も何もなく、目的地に向かって操縦桿を押し込んでいく。
数万キロ先ではそれを察知し、砲撃艦が移動していた。
ゆっくりゆっくりだが、回転しながら確かに動いていた。
それは徐々に目的地と瞬風の直線状へと向かってスライドしていき、そしてやがてライン上に乗った。
その五分後
『っこの!!・・・・一刀!!砲台が俺たちの目の前に来やがったみたいだぞ!!』
「距離はどれくらいだ!?」
『正確な距離はわかりません!!ですが、目的地までの途中にあるかと!!』
「じゃあ進めば見つかるな!!」
確かにそうだ。
邪魔をするなら、途中に設置した方がいい。
しかし、それは距離があると妨害しきれないからであり、これにそんな理論は通じない。
砲撃艦は直線状に乗って、さらに後退していっていた。
それは目的地を越えて、さらに後方へと。
たとえ目的地に彼らが着こうとも、砲撃は止まない。
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「む・・・暴走体が移動してますね。そろそろ来るでしょうか?」
そのころ、遥か上空を奔っていく砲撃の光を見上げたレジェスがそんなことを言って
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