暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
砲撃戦艦
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


「再び十時の方向から来ます!!」

「かなり揺れるぞ!!こらえてくれ!!」



瞬風管制室では、さらなる砲撃をすでに捉えていた。
さっきまでは急な攻撃に何もできなかったが、来るとわかれば対処もできる。



「回避だ!!操縦はお前に任せる!!」

「わかりました!!行きますよ!!!」


操縦桿を握ったのは、剣のサーヴァント・セイバー
彼女の騎乗スキルはB
伝説級の物でなけでば、彼女は何でも乗りこなせる。

それは、戦艦ですら例外ではない。







ゴォオオオオッッッ!!!


瞬風の後方にあるブースターが炎を吹き上げ、さっきまでの砲撃の高さから少し下方に下がり、そこから一気に前へと前進していく。

そのあまりの勢いに艦内には物凄いGがかかったが、いまさらそれを気にする者はいない。




はるか遠方の砲撃戦艦が、その動きを察知して見た目ではわからないほどに小さく揺れ、その方向を修正していた。
そして、その砲台すべてから一斉にエネルギーや砲弾が飛び出していき、彼方の標的へと伸びて行く。



「狙われています!!少し荒くいきますよ!!」

グぅおオオオオオオ!!!



瞬風が下方から一気に上昇し、左右に揺れながら砲撃の嵐を回避して爆進していった。

だが砲撃の隙間と言っても、それは絶対に瞬風よりも大きいものではない。
必ず当たる攻撃はある。

当たっても大丈夫な攻撃。絶対に回避しなければならない砲撃。


その判断を、セイバーは百戦錬磨の経験値で判断していく。





「目的地はどっちですか!!」

「右に三十度ずれてる!!砲台は直線上にはない!!敢えてずらしておかれてるぞ!!」

「面倒なッ!!!」


瞬風が後方のみではなく、全方向に取り付けられた緊急用のブースター(衝突や墜落の危険があるときに使用するストッパー目的のモノ)までフルに使用して、上下左右に動き回ることで追撃を避け続ける。

その動きはすでに戦闘機の物と言ってもいいくらいだ。
正直、セイバーでなければ戦艦がこんな動きをすることは出来ない。



だがここで外壁に無理がたたってきた。

この無茶な機動の上に、避けきれない小さな(とはいってもAA級はある)砲撃も当たっているのだ。
命中とまでは言えないそれだが、確実にダメージはある。

艦内からでも、鉄の軋む嫌な音が、耳にまとわりつき始めた。



「シュン!!このままではこの船がもちません!!」

「もつように回避は!?」

「できません!!」

「じゃあウチが空間魔法で固定したる!!」


これ以上は船が持たない。
それを聞き、はやて
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ