第四章 RE:BIRTH
航行中の超砲撃
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にでも打ち消されるだろう。
だが、その先にカブトはさらなる砲撃を発見した。
「マズイ!!!蒔風、第三波だ!!!」
『あぁ見えてる!!無理か!?』
「やってみるさ!!!」
ぐぉぉオオオオオオ!!!と腹の下から出てくるような気合いを上げ、砲撃を巻き取るかのようにカブトがパーフェクトゼクターで円を描いた。
剣道の巻き技と呼ばれるものだが、それをまさか砲撃でやろうというところが天道と言ったところか。
しかも相手は超超遠距離砲撃だ。巻き上げるにしても相当の力を要する。
だが、それをやるのが天の道。
「ヌゥアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
天道が雄叫び、パーフェクトゼクターを振り巻き上げる。
するとそれに引きずられるようにして相手の砲撃も流れて行き、第三波の砲撃をぶつかり、それが瞬風に命中するのを防いだ。
だが、直撃を防いだと言っても、カブトがそれを受けているのは変わらない事実。
むしろ二本の砲撃を一手に受けて、カブトの許容量を一気に振り切って行ってしまうのだ。
しかも、相手の攻撃はそれで終わらない。
『天道さん!!次が!!』
更に四回目の砲撃が視界に飛び込んできて、カブトが本気で覚悟を決める。
「これは・・・まずい!!」
「いやいや、お前さんだけいいカッコさせねーって」
「ありがうございます。今度は私たちが!!!」
ギャオォッ!!
と、そこに二人の人間が現れて、カブトを挟むようにして同じ方向を見る。
そしてその武器の先端に、己の魔力を練り込み始めた。
一つは、レイジングハート。
その杖の先端に、桜色の魔力が充填されていく。
一つは、ゲイ・ボルグ。
その槍の先端に、殺気とともに真紅の魔力が練り込まれていく。
「エクセリオン、バスタァーッ!!」
「ゲイ・ボルグッ!!!」
そして、その二本から放たれた攻撃によって迫りくる二本の砲撃が追撃されていった。
連射はさすがに威力が落ちるのだろう。
その砲撃と投擲によって穿ち消された砲撃の衝撃が、カブトが巻き上げていた砲撃を揺らし、一気に崩壊していく。
「ッァ・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・すまないな」
「大丈夫だよ!」
「さぁて、ちと早すぎる気もするが・・・」
『戦闘開始だ!!相手にはこっちの姿が見えているぞ!!』
蒔風の言葉とともに、全員が改めて気を引き締める。
目的地には、たどり着けるのか。
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