第四章 RE:BIRTH
航行中の超砲撃
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らが復活させようとしている「兵器」は、彼(彼女?)に深く関係している。
「じゃあ話そうかのう。ともあれ、今回わかった事実の方が大きいのじゃが」
そう、卑弥呼はその兵器と最後に戦った人間だ。
兵器の名が、その口から発せられた。
―――――――――
それは、世界を破壊した災厄の翼。
翼人伝説の中でも、とびっきりのダークサイド。
「当時、まだ世界は少なかった。いまではどれが外史でどれが正史かわからぬほどに多くの世界が存在するかわからぬほどあるがの。その数は全部で300程度しかなかったのじゃ」
「そしてそのうちの十一を破壊した?」
「さよう。わしらは早々にその行動に気づき、早急に対処した」
だが、一つの世界が消滅して即座に動いた観測者たちだが、それを止めることは出来ず、その翼人は止まることなくさらに十の世界を破壊していったのだ。
まるで彼らを障害物競走のそれだと言わんばかりに、驀進していったそうだ。
当時いた観測者は、卑弥呼を含め128人。
そのうち生き残ったのは彼だけだ。
卑弥呼の戦闘力はずば抜けている。
どれくらいかというと、恋とタメを張れるほどの強さを持つ彼の後継者・貂蝉よりも強いのだ。
蒔風も「戦いたくない人間」だと公言している。
当然観測者の強さもピンキリだったのだろうが、だとしても弱い者がいるわけがない。
そんな集団が、たった一人に全滅まで追い詰められたのだ。
脅威と感じないものはいなかった。
「じゃが残った儂らは、散って逝った仲間たち残してくれたデータからそやつを追い詰め、捕え、そこでまた散りながらも、どうにか封じ込んだのだ」
「そしてそのポイントがここだ」
そう言って、蒔風が地図の一点を指さす。
ぽつんと立つ岩山が、急に禍々しく見えてきた。
「絶対に復活させちゃいけないね」
「ああ、危ないことこの上ないからな」
船が進む。
到着まで、あと4時間
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「EARTH」本部ビル
通信指令室内
『それで、翼刀はどうにかなりそうなのか?』
「ダメ・・・やっぱり無理やり目覚めさせるのが一番みたいです」
そこでティアナが蒔風と連絡を取っていた。
今回、蒔風が全員を連れて行かなかったのは万が一にも封印が解かれてしまった場合を想定してのことだ。
今連れて行っているメンバーでも、十分に翼刀を止めることは出来るはずだ。
現に、あの施設での戦いではかなりのところま
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