第四章 RE:BIRTH
YO・KU・TO
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思い出しましたか?」
「何をだ!!!」
「貴方が焼いた、あの街ですよ」
「ッッ・・・・・!!!それは・・・・」
「ええ、指示したのは私ですよ?あなたはどうにもできなかった、不可抗力だった。そうでしょう?」
「テメェ・・・・」
翼刀だってわかってる。
そんなことはわかっている。
だが、だからなんだというのだ。
あの街を焼いたのは自分だ。
皆を殺したのは俺だ。
今でも、否、今は思い出せる。
あの時誰かを斬った感触を
あの時誰かを踏み潰した足踏みを
あの時殴り飛ばした硬さを
あの時聞こえてきた悲鳴の振動も
全部全部思い出せる。
「えぇえぇその通りです!!あなたは一切悪くないですよ。あなたは仕方なかった!!不可抗力だった!!がんばりましたもんね。街が焼かれ、破壊され、皆殺しにされると聞いて、貴方は立ち上がった!!抗った!!でもダメだった!!大丈夫ですよ。あの街のみなさんはきっとあなたをよくやったと言ってくれるでしょう!!!」
「や、やめろ・・・・」
翼刀が頭を振ってうつむく。
男は止めない。
「さあ!!存分に恨みなさい!!それが正しいのですから!!鉄翼刀、君は悪くない。君がいくら」
「止めてくれ!!!」
翼刀が叫ぶ。
だが、男は止まらない。
「君がいくら友を握り潰そうとも!!助けを求め受話器に叫ぶ隣人を斬り捨てようとも!!止めようと向かってきた父親の胸を拳で貫こうとも!!縋り付く母親を焼き尽くそうとも!!」
「あぁ・・・アぁアアアアアアアアアア!!!!」
「まだ君の半分も生きていない子供の未来を奪おうとも!!その子を守ろうとする必死な御老人を蹴り飛ばそうとも!!胎児を宿した女性を踏みつぶそうとも!!」
「俺は・・・・オレはッッ!!!」
「人々の逃げ込んだ建物を見て一撃で吹き飛ばそうとも、今まで生きてきた思い出の詰まった街を壊滅させようとも!!!」
「ウァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「そう、君は悪くない」
プツン
そして、翼刀の意識が途絶える。
それを見届け、大演説をしたレジェスが白衣を直して部屋から出ていく。
「首尾は?」
「上々」
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「時空管理局から連絡が入ってるよ!!」
「繋いでくれ・・・・おー!クロノ!!」
『急に頼んでくるからなんだと思ったんだが』
「EARTH」司令室
数多くのモ
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