第四章 RE:BIRTH
YO・KU・TO
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る。
そんな俺を心配してか、唯子が何かあったのかと聞いてきた。
巻き込んじゃいけない。
そう、俺の中の「失われた俺」が叫んだ気がした。
俺は唯子を突き放し、研究所に向かった。
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そこからまた、記憶が飛ぶ。
思い出せるのは、断片的な記憶。
目の前に女がいる。
何やら俺のことを知っているようだが、反応する必要はない。
俺は知らない。
今ならわかる。
唯子だ。
何故その時わからなかったのだろうか。
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そして、次の記憶は炎の中。
街が崩壊し、焼けている。
目の前の二本の腕が剣を握り、ニンゲンを殺していっている。
殺・・・・し・・・・?
いいや、違う。
これはタダノソウジジャナイカ。
散らかってるのはスキジャナイ。
ウルサイノモキライダ。
デンワシヨウトシテイルオトコ
ニゲルオンナ
サケブチチオヤ
スガルハハオヤ
ウルサイナ
キレイニシナイト
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そして、翼刀が目を覚ました。
ここはどこだろうか。
久しぶりに意識がはっきりしている。
今まであったことを思い出そうとすると、記憶にもやがかかったようになって思い出せなくなる。
だが、そんな中で見覚えのある女性のビジョンを見、それが何かわかると連鎖的にほかの記憶も思い出されてきた。
「唯子・・・・?グッ・・・これは・・・・この・・・記憶は・・・・俺は・・・!!!」
「お目覚めかい?」
「!!・・・・お前ェ・・・・!!!!」
と、そこで扉が開いてレジェスと呼ばれる男が入室してきた。
そのレジェスを翼刀が見、思い切り睨みつけて男に走り出す。
ガゴンッッ!!!
しかし後ろ手に手錠をされ、鎖が壁につながれている状態では先に進めず、むなしく壁が少し揺れるだけで止まってしまった。
「暴れてもしょうがないですよ。あなたの力は知っていますからね。ああ、ヴァルクヴェインも呼べませんよ」
「お前は・・・この野郎・・・・!!」
しかしそれでも動こうとする翼刀だが、男はそんなことは気にしていないように翼刀へと話しかけた。
「さて、
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