第四章 RE:BIRTH
YO・KU・TO
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」と鵜呑みにできるほど子どもじゃない。
そう聞くと、彼らは話してくれた。
なんとも滑稽な、妄想じみた話だったが様々な機械で実証させられてしまっては信じるほかなかった。
自分は渡航者と呼ばれる人間で、世界を超えることができるらしい。
だから、君だったのだと。
そこから俺の新しい修行が始まった。
この力をうまく扱うのだ。
さらに、今日は武器ももらった。
世界四剣だとかいう強力なモノらしいが、まあすごい剣だということだ。
名前は神剣・ヴァルクヴェイン
こいつが俺の武器。
剣の扱いもできないわけじゃない。
こいつも使いこなしてやらなきゃな。
ある日、唯子に何をやっているのかと聞かれて、俺は子どもの頃言われた言葉を思い出してこう答えた。
「ヒーローになるのさ」
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今日は君の仮想敵との戦闘実験だと言われた。
彼らは実験というが、まあそれが研究者の言い方なのだろう。俺としては修行と変わらない。
それにしても、この修行ももうかなり続いてきた。
道場の修行と合わせても、もうかなりの物だ。
まあ道場の方は週に二回だけだし、やっているのはもっぱら指導だけだが。
何気に免許皆伝だったりする。
敵はいつもの通りクリスタル状の物だ。
人型だから、組合いもできる。たまに人外みたいなモンスター型とかもいたが。
だが、この仮想敵は強かった。
翼の生えた人間なのだが、俺の磨いてきた技術も何も効きゃしない。
一矢報いてやったが、あれで本物の性能をマイナスさせたものだというのだから驚きだ。
世界にはあんな敵がいるらしい。しかも、相手も渡航者の力を持つそうだ。
だから俺が選ばれたわけか。
俺は改めて強くなることを誓った。
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今日は事件が起こった。
空も大地もみんな揺れて、収まったときには世界地図が変わっていた。
頭の中に何やら基礎知識が流れてきたし、ニュースを見ると「世界が一つになった」ととんでもないことを言い出していた。
みんなドッキリか放送事故かと思っていたが、俺だけはわかっていた。
これは全部事実だ。
それから三日して、「EARTH」という組織が設立されたとニュースで報じられた。
なんでも時空管理局やらなんやらと同じような組織らしい。
基礎知識が流れてきてなかったら、みんなパニックになっていただろう。
実際、法学を勉強していた町
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