第四章 RE:BIRTH
YO・KU・TO
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そして、それを繰り返して私の代になる。
理想的だった。
あのヨクトこそ、我々の終着点となる者だ。
苗字は鉄。
「鉄」と書いて「くろがね」とは面白い。
そして、名前は「翼刀」と書いた。
翼刀
「翼」人に「刃」を向けし者
そして、そこから「一/人」を取り除くことで、それは完成する。
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〇×年 △月 □日
きょうはぼくの10さいのたんじょうびです。
おとうさんとおかあさんがおめでとうといって、きょうはおこしてくれました。
よるにはみんなあつまってぱーてぃをやりました。
でも、いちばんうれしかったのはがっこうででした。
がっこうに、けんきゅーじょのひとがやってきて、ぼくのたんじょうびをおいわいしてくれたんです。
「きみはひーろーになれるこだよ」っていってくれたけど、よくわからないや。
でも、けんきゅーじょのひとたちはわるものをやっつけてくれるひとたちです。
ぼくもそうなれるなら、それはさいこうのぷれぜんとでした。
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〇×年 △月 □日
あの日から数年がたった。
俺は今も研究所に通っている。
あれから強くなる薬だとかいって数回の注射をうけていたが、正直言ってあまり薬は好きじゃない。
うちは道場だし、肉体を強くするなら鍛えての方がいい。薬で力を手に入れてもそれは偽物だ。
そう言うと、研究所の人たちは「効率よく筋肉が育つだけの薬」と言って新しいのを持ってきた。
「筋肉を増強させる」ではなく、あくまでも「自分で鍛えないと効果のない薬」らしい。
筋肉がつきにくい人とかのための薬らしいが、やはりあまり乗り気はしなかった。
そして、その日から薬はなくなった。
ただ、健康のためのサプリメントはもらった。
これもあまり飲まなかったが、後日聞くと別に飲まなくてもいいものだそうだ。
よかった。
彼らは俺の意志を汲んでくれる。
俺が嫌だと言うと、別の方法での強化を手伝ってくれた。
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いままで、多くの訓練を受けさせてもらっていたが、ふと疑問に思って聞いてみた。
なぜ、俺だったのかと。
オレだってもう十七歳だ。
与えられて「はいそうですか
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