第四章 RE:BIRTH
断罪
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翼刀の振るうヴァルクヴェインからの刃が、一同に向かって飛来してくる。
だが、大気を振るわす轟音がその刃を叩き、ひとつ残らず大地に落とした。
「危ないもん飛ばしてくるなぁ」
響鬼の叩く音撃が、その刃を空中で迎撃していっているのだ。
その援護を受け、バーサーカーが翼刀に向かって突進、一撃で吹き飛ばそうと剛腕を振るった。
だがその攻撃はまるで予測されていたかのように回避され、翼刀がバーサーカーの背後に回る。
そして膝裏を踏みつけて脚を崩し、ガクンと降りてきたバーサーカーの首筋に剣を斬りつけてダウンさせていく。
「ぐ・・・・ぅ・・・・」
「力が出ない・・・・」
理樹や一刀、観鈴といった翼人たちは力が抑圧されて戦えない。
バリアが出せない、武器が出てこない、衝撃波が発生させられないとあっては彼らは一般人となんら変わらないのだ。
しかし、そんな中でも剣を振るい、翼刀に向かって行く人間が一人。
「凶、斬りッッ！！！」
ゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴンッッ！！！
クラウドである。
その大剣を振るい、翼刀に凶斬りでの四連撃を叩きつけ、豪快に攻め立てていた。
もともと戦う力を持つクラウドなら、抑圧されてもこうして戦うことができる。
力はもちろん下がるし、能力もいくつか削がれてしまうが、今は問題ない。
飛んでくる刃を剣撃で弾き飛ばしながら翼刀に向かって走り進み、一回転して横薙ぎに剣を振るうクラウド。
その剣をジャンプして回避し、翼刀がクラウドの頭上から剣を一突きしてきた。
それを紙一重に回避するクラウドの脇を、ボウガンのように一直線となって射出された刃が通過していって地面に突き刺さる。
回避に成功したクラウドは、着地した瞬間の翼刀を狙い、その腹部に向けて見事な蹴りを突き放った。
が、その足を翼刀は掴み取り、一気に捻り上げてクラウドを地面に叩きつける。
グぉッ！！と言う声と共に肺の空気をすべて吐き出したクラウドに、翼刀の拳が振り上げられた。
「マズイ！！」
その拳を止めようとアーチャーが弓を射、ディケイドやセイバーが切り掛かっていくが、すべて撃ち落とされにべもなく薙ぎ払われる。
「・・・・・・」
「クソッ！！」
翼刀が無言で拳をクラウドに振り下ろす。
腕をクロスしてクラウドがそれを受け止めようとした。
そのとき
「ハァッッ！！！」
バキィ！！と翼刀のその腕をアリスの飛び蹴りが弾き飛ばし、その拳がクラウドを叩き潰すを防いだ。間一髪である。
そのクラウドをアリスが起き上がらせ、声をかける。
「大丈夫ですか！！」
「ああ。行くぞ！！」
ギ
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