第四章 RE:BIRTH
断罪
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ジャンプで避けていたが、そのせいで翼刀を奪われてしまった。
「音撃の効能はわかってたがな。まあさすがにここまでされたら解けもするか」
翼刀の首筋にスタンガンのようなものを当てて、男がそう言う。
ウグ、という小さな声をだし、翼刀の身体から完全に力が抜けて行った。
「翼刀を返せ!!」
「それはできない。せっかくここまで完成したのを、みすみす手放せるか」
「返しなさい!!」
拒否する男に唯子がハイキックから後ろ回し蹴りで踵を叩きつけていく。
そのハイキックを頭を下げて回避し、踵を肘で受け止めて男が唯子の顔に蹴りを放った。
翼刀を抱えているにもかかわらず、唯子と対等に渡り合う男。
回転して攻撃の衝撃を流しながら、男が開いた手で懐からガイアメモリを取り出した。
《ウェポン!!!》
「マズイ!!」
そしてそれを首筋に突き立て、回転しながら男の体が兵器に埋め尽くされていく。
突如として飛び出してきた、砲身に唯子が横薙ぎに殴られ、ガードするものの弾き飛ばされてしまう。
「ダハハハハハハハハハァッ!!!ぶっ放しなぁ!!!」
そしてそのまま回転しながら全身の砲口、銃口から様々な砲弾、銃弾、魔法、砲撃、光線を撃ち出し、周囲を一気に薙ぎ払う。
その爆発に全員が飲まれ、体中を衝撃が叩きつけていく。
そしてその爆発が終わったころ、周囲には地面に倒れたメンバーが転がっているだけだった。
「くそ・・・」
呟く唯子が最後に見たのは、城壁の中で起こっている、数か所の爆発の炎だった。
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施設での戦いが終わった。
星がそれを「EARTH」に連絡し、その場の全員の解放を始めていた。
敵は施設を放棄し、もはや人っ子一人いはしなかった。
その際、恐らくここを爆破して行こうとしたのだろう。
施設のいくつかはそれによってきれいに吹き飛んでいたそうだ。
だが中に残った星がいくつかの爆破装置を解除していたので、施設の大半はそのままで残すことができた。
「手がかりが一気に増えたな」
「だが、まだ翼刀は相手の手中にある」
蒔風とクラウドが、治療を受けながら話していた。
蒔風は点滴をいくつも受けていたし、クラウドは全身に包帯状態だ。
クラウドに関してはさっきティファが駆け込んできたとき、致命傷が増えた。
「ところで、何もただ捕まってたわけじゃないだろう?」
「・・・・まぁな」
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