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世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
断罪
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そして、その翼刀の目の前に唯子が着地した。

上空では唯子を運んできたなのはがその様子を見守っている。


翼刀の顔が一瞬止まった。

しかし、直後にそれが激痛に歪み、雄たけびを上げる。



「翼刀・・・・」



彼はこうなる人物ではない。
きっと自分たちを守るために、身を挺してこうなったのだ。



「ごめん」




嗚呼、皆を救いたくて、貴方はこうなってしまった。
悪しき生物兵器へと変えられてしまった。




「私が、弱かったから・・・・・!!!」




だから、貴方を救うのは私だ。
私も助けられなかった。無駄だった。


あの街はなくなってしまった。



でも、もしその「無駄」に何か意味があるとしたら!!!




「それは、今この時のために!!!」



ギュアァッッ!!!!!

束縛された翼刀の身体に向け、拳を思い切り振りかぶって



「貴方が辛かったことも、背負ってしまった罪も、全部全部、私も一緒に!!!」




つまりは、断罪


それは、貴方の。そして、何よりも私自身の





「パニッシャァアーーーーー!!!!!」

ブンッ!

「パンチ!!!!」

ガッゴォァゥ!!!!!!




「グァアッ!!!」



そのパンチが翼刀の胸に命中し、ありあまった衝撃が周囲の砂を弾き飛ばし、大地に亀裂を入れた。
先の声は反対側、翼刀の背面に張り付いていた響鬼とディケイドの物だ。


「唯子ちゃん!!!」


その振動を肌でビリビリと感じながら、なのはが叫ぶ。
あの拳を打ち込んで、本人も無事かどうか。


だがその砂煙が晴れた時、唯子の右腕が見えた。
高く空に向かって、突き上げられている拳だ。


翼刀の体はぐったりと地面に倒れており、出血もひどい。
何よりあの一撃のダメージが大きいのだろう。



「何をどうやったらあんな威力が出るんだ?・・・・・」


ブンブンと手を振って無事を表す唯子を見て、半ば呆れ気味につぶやく蒔風。
しかし、その顔が直後硬直した。



「唯子ォ!!後ろだァ!!!」

「え?」




蒔風の叫びと同時に唯子が振り返り、それとまた同時に唯子と翼刀の間に一人の男が飛び降りてきた。


即座に唯子が振り向きざまに裏拳を放ち、それを男がしゃがんで回避、翼刀の後ろ襟をつかんで足払いしながら飛びのいた。

唯子は足払いを
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