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世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
断罪
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ムライドが発動されて響鬼の体が変わっていく。

巨大なディスクアニマル・アームドヒビキアカネタカへと変形した響鬼が、甲高い鳴き声と共に翼刀に向かって飛び立っていき、音撃鼓の形になって張りつこうと接近した。


だが翼刀も剣を振るって刃を飛ばし、その接近を許さない。








ゴスッ

「ッガ!?」

翼刀の頭に拳大の石が飛んできて、その動きを止めた。
その方向を見ると、蒔風が同じように石をポンポンと持ち、にやりと笑ってからドサリと尻をつく。

「あ〜、限界」


そう蒔風が呟くのと同時に、翼刀の背後にアームドヒビキアカネタカの音撃鼓が張りついた。


《FINAL ATTACK RIDE―――HI HI HI HIBIKI!!》

《ATTACK RIDE―――ONGEKI-BOU REKKA》


そしてディケイドの手に音撃棒現れそれを握り、翼刀に向かって思い切りたたき始めた。

「ハァッ!ハッ!!ハァあああ!!!」

連続して叩かれていく音撃鼓が、翼刀の体に音撃をたたき込んでいく。
十連、二十連と叩き込まれていく音撃によって、翼刀の顔がゆがんでいって、だんだんと緩やかなものになっていっていた。




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少し遡って


「翼刀は洗脳されてる。と、言うならば、それを解くのが近道だ」

「でも私が呼びかけてもダメだったのよ?」

「だから、そこで響鬼さんの音撃だ」


これから外に出ようという場所で、蒔風が唯子に解説していた。



翼刀は敵によって洗脳され、意のままに操られている。
だったら機械だとか相手をどうにかするよりも、翼刀の洗脳を解いた方が速い。


洗脳というのにも、様々なものがある。



対象の思想を染め上げ、取り込んでしまうもの
認識を誤らせて、常識から外れたことをやらせるもの


そして、対象の自我を奪い、人形のように動かすものだ。


翼刀の洗脳は、彼の精神を閉じたものだ。
その「閉じたもの」が、邪悪でないわけがない。

音撃は「悪しき者を清める波動」だ。
ならばそれを打ち込むことで、洗脳を解くことも可能だろう。



「ただし、相手はあれだけの模造戦士を作るほどに「EARTH」の戦力を知っている。おそらくはヒビキさんたちの猛士のデータもかなり手に入れているはずだ」

「つまり、もうひと押し?」

星の言葉に、蒔風が頷く。

「君次第だ」


そして唯子を見、やってくれるかと確認する。



唯子の、返事は



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