第四章 RE:BIRTH
「死」という恐怖
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投影に使用する魔力が尽きてきているし、セイバーの甲冑もすでに見る影がない。
スバルもティアナも、肩が大きく上下して魔力ももう少ない。カートリッジもあと二発くらい。
クラウドや理樹たちと言った翼人四人はまだ無事だが、疲労の方は隠しようがない状態だ。
唯一無事だと言えるアリスも、これから十体の蒔風を相手にするとなると
「結構・・・・キツイかもしれませんね」
「だが相手も少なからず消耗しているはずだ。このままならどうにか・・・・」
ズっ・・・・
「!?」
このままなら、どうにか勝てるかもしれない。
そう思っていた彼らの目に、それを打ち砕くモノがやってきた。
銀白のエネルギー
施設から再び放たれてきたその光が、残った十人に降り注いでいき、失っていたエネルギーを充填していく。
「勘弁してほしいものだな・・・・」
「これだけのエネルギーを取られ、蒔風は無事なのか・・・・?」
エネルギーを浴びながら、十人が歩を進める。
歯を食いしばり、アリスたちが一斉に向かって行った。
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「グぉおアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
「な、何!?」
それと同時に、蒔風が苦しみだした。
発してもいないのに無理やりエネルギーを吸い出され、全身には激痛が走っている。
いきなり目の前の人間がそうなったのだから、唯子はそれは驚いた。
蒔風の様子は尋常じゃない。
歯を食いしばるその口からは、体裁も何もなくなっており、唾液がだらだらと滴り降ちる。
目は白目をむいて、それでも意識を失うまいとこめかみには青筋が立っている。
「ォガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああッッ!!」
バンッッッ!!!
身体を思い切り仰け反り、その背中から大きな翼が一気に開かれ、エネルギーをさらに発散させていく。
「グオオオオオオオオオオオオオおお・・・・!!!ガァああああああッッッッ!!!!」
「は、早くしないと!!!」
目の前で苦しむ蒔風を見て、唯子がすぐに拳を構える。
そして、その瞬間
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「グぁぁああアアアアアアアアアア!!!!」
「耐えろ!!おい大丈夫か!!」
「理樹ィ!!バリアだ!!」
「もう手が回らな・・・・」
ドォッッガァッ!!!
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