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世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
「死」という恐怖
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それに立ち向かうことは、一朝一夕でできる覚悟ではない。


そして、戦場(ここ)は、その時間すら、許さない。




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ガシャ!!パァン!!!



響鬼が最後に倒したクリスタルを音撃で吹き飛ばし、廊下を一掃して敵を薙ぎ払う。

あれから進むごとに数体の模造戦士が出てきたが、いかんせんこっちの戦力の方が上だ。



音撃を響かせて全体を叩き、なのはの砲撃が廊下を満たし、近づいてきたものは星が突き倒す。



それに、こんな狭い場では数が多い方が不利である。
もはや途中からは作業となってきていた。



「終わり・・・・かな?」

《先ほどの音撃から、彼の居場所が特定されました》

「ホント!?」

《左下のエリア中央です。そこに捕らわれています》

「今俺たちが右下だから・・・・こっちか」

「行こう」


クリスタルの残骸を踏みしめ、三人が進んでいく。



順調であるのは、誰もが疑ってなかった。




しかし、その左下のエリアに入ったところで、敵は現れた。



「あれは・・・・・」



神剣・ヴァルクヴェインを握った青年・鉄翼刀が、三人の行く手を阻むように待ち構えていた。




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「こっち・・・・?」



トボトボと廊下を進む唯子が、扉が多くあるエリアに足を踏み入れていた。

その扉はほとんどが開いていて、中を見るとからっぽだった。
おそらく、使っている場所だけ扉が閉まっているのだろう。


ゆえに、唯子は閉じている扉を一つ一つ開いていっていた。

さっきのこともあったので、開かなくても殴るのはやめ、ペタペタと壁を触って探ってからにしている。
そうすると扉のどこかとか横だとかに、小さなコンソールが見つかるのだ。
唯子はそこをピンポイントに破壊することで、扉のロックを外して入っている。

そうして二つ三つほど開け、いくつかの空部屋を越えて行ったところで、一つの扉の向こうから変な声が聞こえてきた。


(ゾボドビ、ズギギバボドガゴボダダ!ドサバセダ、ボドビジョデデバサザグジジュ、グビグゴババギゼガ、ダダバマイカゼ、ゴボグム、ムンバサンギバシグ、バセンジレサセダガギ、ゲギボグリョブゾ、ギビギビドザヅド、グガゲダボデガセ!!)


それを聞いて唯子は


「なにこれ怖い」


何とも言えない恐怖に
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