第四章 RE:BIRTH
十三人、侵入班、囚われの身
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ー響鬼」ですね」
「お、面白いなそれ。録画しといてくれ」
「3Dにします?」
「あれは酔うから嫌いだ」
「はいはい」
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蒔風の囚われている部屋
「その時、不思議なことが起こった!囚われたことによって身体が自由に動かない蒔風であったが、その鬱憤からの怒りが、彼の秘められた再生能力を生き生きと発動させたのである!!」
・・・・・・・・・
「無理か」
無理だろ
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カンカン
「うーむ。硬いなぁ」
鉄の扉をノックするように叩く唯子。
ここまで順調に進んできたものの、ここでいきなり壁が下りてきて行く手を阻んでしまったのだ。
戻ろうにもそっちにも壁が下りてきて閉じ込められている。
「じゃあ・・・・」
ドゴン!!
そして、唯子が下腹部に力を込めて、一歩踏み込んで拳を叩き付けた。
しかし数秒ビリビリと振動してから、その衝撃は唯子の体を叩いて弾き飛ばしてしまう。
「きゃあ!?」
そして反対の壁に当たり、その衝撃がまた弾け返って唯子の体を飛ばす。
まるで全面トランポリンだ。しかも壁の硬さはかなりのもの。
「クッ・・・キャぁああああああああ!!!」
そんな中でも、唯子は必死になってガードや受け身を取っていた。
そして、床に体がついた際に腕を全力で押し付けて方向転換する。
腕の筋肉がメキメキと嫌な音を立てるが、それでも唯子は前進方向の壁に向かって体を飛ばした。
「アァァァッァあああああああああああ!!!!」
ドゴォウ!!!!
その勢いのまま、唯子が肩からタックルをしてその壁をブチ破った。
「つッぅ・・・・・」
しかし、右腕は肩から外れてしまったのかブラリと下がってしまっている。
「グッ・・・あァッ!」
だがその腕を左腕で掴み、一気に引き上げて無理やり関節にねじ込んだ。
痛みに顔がゆがむが、それを食いしばって唯子は先に進む。
ここに、彼がいるかもしれない。
そう思うだけで、この足は動いてくれる。
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「ゾボドビ、ズギギバボドガゴボダダ!ドサバセダ、ボドビジョデデバサザグジ
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