第四章 RE:BIRTH
十三人、侵入班、囚われの身
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周りを気にする一刀の言葉を遮って、アリスと蒔風の爆発が轟いた。
現状、超えた分の余人数はアリスが一人で相手にしているのだ。
「風林火山、獅子天麟、龍虎雀武、天地陰陽。十五天帝オールスターズですか」
そう言いながら、手に握った青龍を振るうアリス。
七獣を戻して戦わせてもいいのだが、正直言って彼等では粉砕されてしまう相手だ。
それなら武器となってくれていた方が戦力になる。
と、言うわけで龍虎雀武、獅子天麟は今、アリスが使っている。
アリスが上空にジャンプし、四人がそれを追うようにして一気に向かって突っ込んでゆく。
それに対してアリスが独楽のように回転し、「獅子」「天馬」でその顔面を狙って斬り裂こうとする。
しかし四人はそれを受けず、少しだけ身体を逸らしてアリスに向かって剣を振ってきた。
四人の内アリスの攻撃範囲にまで突っ込んできたのは二人。
その二人は「切られても戦える程度の傷」になるように回避し、顔面と胸元を斬り裂かれながら獅子天麟と龍虎雀武を振るって打ち合う。
そして残った二人がそれぞれ突きと斬撃を飛ばしてきて、組み合ってきた二人もろともアリスを切り刻もうとしてきた。
「本気ですかッッ!?」
ギャゴゴゴゴゴ!!という金属が振動するような音がして、三人にそれが命中し、回避したアリスが地面に降り立つ。
回避したとは言ったものの、二の腕や頬にはうっすらとした切り傷が出来ており、血がたらたらと流れ出てきていた。
「蒔風四人相当の相手・・・・これはさすがに・・・・・・クラウドさん!!」
「なんだ!!!」
上空から降りて―――というより落ちてくる四人を見上げ、アリスがクラウドに叫びかける。
獅子天麟の攻撃をかわし続けてから蹴りを放つクラウドがそれに応えると、アリスが蒔風の一人を蹴り飛ばし
「一人あげます!!!」
「いるかァ!!!」
クラウドの方に飛ばしてきた。
クラウドは当然拒否するが、すでにこっちに飛ばされてきているのだ。対応しないわけにはいかない。
こうして、クラウドの方に二人目の獅子天麟蒔風がやってきた。
アリスの蹴りで顎が砕けているようだが、どうせなら腕の一本でもへし折ってくれていればよかったのに、と思う。
同じようにして理樹にも蒔風を一人飛ばし、いい仕事したと汗をぬぐうアリスが再び蒔風を相手にしていった。
「「ぜってーあとで呪う!!!」」
しかし、アリスの耳には届かない。
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