第四章 RE:BIRTH
偽翼
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さる。
そして
「壊れた幻想」
それが爆発し、蒔風の立ち位置を爆心地に変えた。
その攻撃を受けてごろごろと地面を転がる蒔風は、体のあちこちが煤けており、場所によっては甚大な火傷を負っている。
「死なれても困るが、あの程度で済まされるのも心外ものだな・・・・」
その驚異の耐久力に冷や汗を垂らすアーチャー。
「でもそれくらいのつもりじゃないと勝てませんよ!!」
その後ろからスバルが飛び出し、突っ込んでくる蒔風にカウンターを入れようと拳を握る。
リボルバーが唸り、その顔面に向かって拳を握って突き出した。
そして、蒔風がそのまま頭突きでそれを迎え撃つ。
バキリという嫌な音がして、そしてそれから蒔風の蹴りがスバルの腹に叩き込まれる。
「うグ・・・ゲホッ・・・・そんな・・・・・」
スバルが腹を押さえながら信じられないものを見たように蒔風を見る。
バキリ、といったのは、彼女の拳ではない。蒔風の頭蓋骨だ。
感触からして砕けてはいないが、ヒビは入っていると言ったところか。
そしてそれで拳を止めたうえで、スバルに反撃してきたのだ。
非殺傷と言っても、やはりそれは物質同士のぶつかり合いではあるのだから損傷はある。
だからこうした怪我は当然あるものだが、だからと言ってこの「行為」がまともであるわけがない。
「下手をすれば死ぬ判断だろ・・・・これ・・・・」
自分の命を無視した戦い。
それが簡単にできるのが、この男なのである。
覚悟も何も、ありはしない。
からっぽだとしても、彼はあっさり命を捨てられる。
頭部からドロリを血を流しながら、蒔風がまた突っ込んでいく。
クラウドたちがそれに対抗しようと剣を握り
「あなたたちは下がってなさい」
迎え撃つ前に、アリスが蒔風の腹に足刀を入れて真逆に吹き飛ばした。
「こんなところで全力を出してどうするんですか。たかだかこの程度一人に」
バサァッ!!とアリスが服を脱ぎ払い、ノースリーブの服に替わる。
そして、立ち上がってくる蒔風に対して、拳を真っ直ぐに向けて宣言した。
「手加減なんかしませんよ?見ているだけで嫌ですから、あなた」
管理者、ついに参戦
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唯子が通路を進んでいくと、十字路に行きついた。
行き先は三つ。
さて、どれに行こうか。
そう悩んでいる
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