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世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
四面楚歌
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なら耐えるだろ。じゃ、逆戻りだ」

スイッ

「ドォァッッ!!!」

カチッ、ドゴゴゴゴォンッッッ!!!



男の腕が下がり、蒔風がしゃがんで大声と気合を発し、引き金が引かれて十三の銃口からとんでもない威力のレーザーが発せられた。
その爆発に蒔風の姿が砂煙に消える。


「・・・・・砂煙だと!?」


蒔風に、もしくはレーザー同士が当たっただけなら、砂煙はこんな上がらない。
せいぜい風に砂があおられる程度だろう。

この上がり方は、間に遮る何かが入ったものだ。


男が驚愕した直後、その煙の中から黒い石のようなものが十四個、空に向かって投げだされた。
そしてそれが十三人それぞれの足元とジープの上に落ち、各人が逃げ出そうとする。


しかし



牢壁(ろうへき)・畳返し!!!」



ガゴゴゴン!!という音と共に各人とジープを畳返しの壁が囲い、逃げられないように逃げ道を遮断する。



ドォムッッ!!!!




そしてくぐもったような爆発音が響き、牢壁の空いた上部から火柱が上がった。

倒れていく牢壁の中から、ズシャリと何かの炭が倒れ込んでくる。



「貴様・・・・・」



ジープの牢壁から、男が出てくる。
手にしている者を見てみると、運転手を盾にして生き延びたようだ。


土煙が晴れる。


「無駄な力は使いたくないんでな低コストで行かせてもらう」


地面に手を当て、蒔風が男に言う。
男はコンソールをいじり、さらに戦力を投じてくるだろう。



(さぁて・・・翼人の力は使わないとして、俺のカードは結構少ないな・・・・)



蒔風が風林火山を手に握る。
逃走劇は、闘争劇へと変わっていく。



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「ハァッ!!」

ヒョイッ

「セイッ!!」

ヒョイッ

「ヌァアアア!!」

スッ、パァン!!

「アタァっ!?」




「士郎おにーちゃん・・・・よわっ」

「うるさいな!!!」



「EARTH」地下訓練場


そこでイリヤに言葉に士郎が叫び返していた。

相手は唯子だ。



士郎だって弱いわけではないのだが、それは投影した剣を握ったときぐらいなもの。
普通に木刀を握った彼は、一般人に毛が生えた程度の力量しかない。

その士郎の攻撃をヒョイヒョイ回避し、突っ込んできたところで後頭部に突っ込みのような平手打ちを入れたのだ。
結構いい音がしていた。



一方唯子はイエーイ
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