第四章 RE:BIRTH
国のその後と
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それを見て、別の部屋の男が部下に指示を出す。
「その調子で戻してあげなさい。ただし抑圧をゼロにはしないで」
「はい」
部下の数名がレバーなどを弄り、蒔風の力に対する抑圧を徐々に緩めていく。
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翌日
「EARTH」ビル
そこに、数名のメンバーが帰ってきた。
向こうに残っているのは、セイバーと一刀、士の三人だけだ。
そして、そのホールで甲高い声が上がっていた。
「舜君をそのまま一人にして、連れて行かれちゃったってどういうこと!?」
「な、なのは・・・・」
「なのはさん・・・・」
「ティアナもフェイトちゃんも執務官でしょ!?なんで・・・なんでいつもあの人だけ・・・・!!!」
「おい高町のねぇちゃん!!それくらいにしろ!!」
フェイトとティアナに、なのはが掴みかかって叫んでいた。
いつもの彼女とは違うその風体に、ティアナは恐縮しフェイトは泣きそうになっている。
そのなのはをランサーが引き離し、壁に押し付けて怒鳴った。
「俺だってあいつらだって、全員が全力で戦っていた!!その結果敗北し、連れて行かれた!!これ以上何か言うんだってんなら、それは俺たちと、あいつの!!戦士の矜持を馬鹿にしたと見るぞ!!」
「でもそれで連れて行かれたんだったら戦士も何もないじゃない!!!」
「だから今でもセイバーたちが夜通し手掛かり探してんだろうが!!!あの状況で俺たちは全力を尽くした!!それでもまだ何か言うなら―――」
その言葉になのはが息を荒くして言い返そうとするが、その顔が次第に歪んでいき、くしゃくしゃになって涙を流し始めた。
「そんなこと・・・わかってるよ・・・・」
そして、ランサーの腕が緩められて地面にへたり込む。
「わかってる・・・わかってる・・・みんなが頑張って、今も必死になってくれてるのは・・・わかってる・・・だけど・・・やっぱり・・・」
それを見て、フェイトが肩を抱えてともに泣き、ティアナがその光景を見て拳を握りしめた。
「必ず、見つけ出します。絶対に」
拳からは、血が垂れている。
「みなさん」
と、そこに凩とともに長岡が何枚かのファイルを手にして、やってきた。
「少女が、目を覚ましました。限られますが、話もきけますよ」
ここで、一つ解き明かされ始める。
最初に戻って、あの街で何があったのかが。
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