第四章 RE:BIRTH
青年、来る
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一切証拠は残していなかったんだがね
流石は「EARTH」というところかな。
・・・・・・ちょうどいい彼のデータも欲しかったし、「これ」の成果も試したい。
行って来なさい。
出来れば捕えてくるように。死ななければどうなってもいいよ。
・・・・・いったか。
世界最強だと言い、そしてそう言われる翼人に勝てるのならば、我が一族の研究は私の代で為し得ることができる・・・!!
さあ、戦いたまえ!!
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「雷旺砲!!!」
弩ッ!!ゴガガガガガガガガガガガガガガガガッッッ!!!
蒔風の放つ雷旺砲が、左右に薙がれて模造品を軒並み消し飛ばしていく。
ここが砂漠でなかったら、おそらく地図を書き換えなければならなかっただろう。
飛び掛かってくるのも、走ってくるのも、地面に潜っていたのもまとめて消し、それが済むころには激しい砂埃と鉄の臭いしかしなかった。
「・・・・・!!ッッ、ハァ、ハァ・・・フぃ〜〜」
「大丈夫?」
「問題ない」
そうして撃ち終えた蒔風が手をプラプラさせながら答えた。
もう目に見える敵はいないはずだ。砂埃が、風に払われていく。
そして、その「はずだ」は見事に外れた。
「あれは・・・・!?」
「・・・・冗談勘弁」
そこに残っていたのは、セイバーの模造品と、銀の強化服を着た人間。
そしてみたことのない人間が六人。首にあるリングを見ると「あの街」にいた住人と同じように死人兵士だろう。
「あの武器は受けるな・・・・絶対にだ!!」
そのセイバーがもっているのは、いつもの剣ではなく刀だ。
そう、恐ろしい切れ味を持つ、あの刀。
それと同じ物を、後ろの六人も持っている。
強化服は銃だ。これもあの町の物と同じだろう。
「へ、俺のゲイボルグを斬れんなら切ってみろっての」
「大丈夫。対策はあるから」
「特にヤバいのがセイバーと強化服だ・・・・あれ、G4だぞ」
蒔風の忠告に、二人が頷く。
そして、覚悟を決めて走り出した。
当然、蒔風もそれと共に行こうとする。
しかし
ザシッ
「・・・・・」
背後で、砂の上に誰かが降り立った音が聞こえた。
振り向くと、その瞬間戦いは始まっていた。
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