第四章 RE:BIRTH
遺跡爆発!!
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死んじゃうよ!!
一緒にいて!!
いやだいやだ!!!!
リーダーの言葉に、年が上の方の子どもたちが泣く。
まだ小さい子はいつもはだめと言われた場所に入れると聞いて、ウキウキしている。
現状を理解していないのか、それともこんなことは理解したくないのか。
しかし、リーダーは子どもたちを抱えて、遺跡の入り口わきにある隠し洞窟に押し込んだ。
実際には抜けられない穴なのだが、大きいために「洞窟」と呼んでいる。
あそこなら地下に入っているから大丈夫だろう。
もともとこういうことに使うつもりだったから、強化もしてある。よほどの攻撃じゃなきゃ崩れない。
一緒にいてと言う子供たちを押し込み、リーダーと四人の男、二人の女が、銃を担いで迫る敵をにらむ。
リーダーの武器はストレージデバイスだ。
若草色の魔力が、そこにたまっていく。
「弾は何発ある?」
「今日までにあんたが込めてくれた分、500発」
「ってか、それ以上カートリッジ持ってねぇし」
「お前らは子供たちと一緒じゃなくていいのか?」
「あら、あんたたちじゃ不安だからね」
「今は女も戦う時代よ。管理局を見て見なさい」
「管理局、か。この国が頼ってくれればな」
そんなことを言っていると、目の前にぞろぞろと敵が出てきた。
そいつらは、クリスタルのようなものでできた人形だった。
中には管理局員のような姿をした者もいれば、大きな剣を握ったもの、装甲を纏った戦士などまちまちだ。
そして
「絶対にここから先には行かせん!!!」
「「「「「「うォォォオオオオオオオオオオオオ!!!」」」」」」
リーダーの雄叫びと共に六人の仲間が吼え、敵に向かって突っ込もうとし―――――――
「あっぶなぁい!!!脇に伏せろ!!!」
背後の遺跡の中から、蒔風たちが飛び出してきて、彼らをひっつかんで入口の脇に引きずり込んだ。
直後、遺跡の入り口である穴から、一気に炎が噴き出して目の前のクリスタルどもをまとめて焼き払い、消滅させた。
「!?!?!?!?」
「うぉあ!?すげぇ!?」
その炎が止むころには遺跡の入り口は二倍くらいに広がっており、目の前の敵は少しの欠片と、どろどろに溶けた何かになって残らず消えていた。
「・・・・・えっと・・・」
「大丈夫か!?いやぁすまん。遺跡焼いちゃった」
「いや、それはいいんだが・・・・助かった」
「?」
そこで、蒔風が事情を聞く。
内戦が終わったこと。
地獄が始まったこと。
見たこともない兵器を使っているということ。
守
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