第四章 RE:BIRTH
遺跡爆発!!
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それを見て、蒔風とフェイトが背を向け、ランサーが槍を投げるように構えて魔力をためた。
フェイトは背中から魔力を翼のように展開し、バルディッシュをライオットにして片手に持つ。
蒔風も加速開翼を準備して、二人がランサーの左右に、背を向けてに立った。
「行くぞ!!」
「いつでも!」
「どーぞ!!」
「き穿つッッ!!死翔の槍!!」
ギャッ・・・・ォオッッ!!!!
ランサーが宝具・ゲイボルグを放つ。
それを同時に、蒔風とフェイトがランサーの脇を抱えて全力疾走して出口に向かう。
そして、後方で大爆発が起きた。
あの子供たちにゲイボルグが命中し、一気に爆発させたのだろう。
そしてそれだけ爆発させれば、当然この遺跡は崩れる。
だから、加速開翼と真ソニックで、一気にこの場を突破しているのだ。
「ランサー!!大丈夫か!?」
「密室やべぇ!?すげぇ勢いで炎が来てんぞ!!」
「やっぱり無茶だったんだよぉ(泣)!!」
ひーん、と半分笑い半分泣くフェイトだが、当然諦めているわけではない。
そうして走っていると、出口の光が見えた。
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「だめだリーダー!あいつらここまでくんぞ!!」
「ち・・・・おいお前ら」
遺跡の近くまで後退したリーダーたち。
彼らは今襲撃を受けていた。
内戦は、急に終わりを告げた。
勝者はボルボダロングス・ケルッツァーリン。
陰惨な戦争の次に訪れたのは蹂躙だった。
ボルボダロングス・ケルッツァーリンは、ほかの二国の領土に押し入り、奪えるものは奪っていった。
それは何もおかしくはない。それが戦争だ。
しかし、彼らが奪っているのは財産や食料ではなく「人間」だった。
そして今、ついにここのことも嗅ぎ付け、襲い掛かってきているのだ。
逃げるものは逃げた。
しかし、大半の人間はここに残った。
理由は、リーダーが声をかけた「彼ら」にある。
「おいお前ら」
リーダーがもう一度声をかける。
かけられたのは、一番上でも十代前半ほどの子どもたちだ。
「この先に隠し洞窟がある。危ないからいつも入るな、って言ってる場所だ」
「う、うん」
「今日は特別に入っていい。中にはたくさん飯もあるはずだ。そこで静かにしてなさい」
「お、おじちゃんは!?」
「オレは・・・・あのうるさい人たちを少し懲らしめてくるから」
ダメだよ!!
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