第四章 RE:BIRTH
遺跡爆発!!
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だよね」
「ジョーンズってのはなんだ?」
テレビとかでたびたびやる映画を思い出し、頭にタオルを置いた蒔風が一人ごちた。
それにフェイトも共感し、映画に興味のないランサーが「なんだそれ?」と言う顔をする。
「映画だよ、映画。確か聖杯を巡った物語だったな」
「聖杯?」
「お前の知ってるのじゃなく、宗教的にマジもんのな」
「なんだよ」
こっちの方がすごい気がするのだが、それをなんだの一言で切り捨てる男、ランサー。
流石である。
「ま、あくまで映画さね」
「そうそう、この先にあるのはただの隠れ家だし・・・・」
と、そこで踏み込もうとしたフェイトの足がピタリと止まった。
どったん?とフェイトに聞く蒔風だが、直後に理由がわかった。
ここは岩の亀裂の中だ当然左右は壁に挟まれている。
問題はその壁に開いている無数の穴の中から、同じ数だけ銃口が伸びてこちらに向けられているということだ。
「この展開は映画と違うなぁ」
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「・・・なるほど。あんたらはここにある遺跡を見に来たってわけか」
「そうなる。だからあんたらの何を盗もうとか奪おうとか、盗賊を壊滅させに来たわけじゃないから」
「それにこっちは三人。そんなんでくる奴ァいねーよ」
「だから・・・行かせてくれない?」
数分後、蒔風は壁の中にあった部屋に連れて来られていた。
おそらくはこの遺跡を作る際に使用された奴隷たちの住処だった場所だろう。
そしてそのまま残ったそれを、彼らが使っているというわけだ。
その中でも一番大きな部屋であるここは、目の前のリーダーの部屋らしい。
リーダーの部屋と言っても、彼の個室自体はここの隣にあり、広さも他の物と同じらしいが。
ただこの部屋は今行われていることや、作戦会議などで使われ、ほとんどの時間リーダーがいるため「リーダーの部屋」と呼ばれているというわけだ。
その部屋で、蒔風がリーダーに言う。
先に進ませてくれないか?と
特に縛られたり拘束されていないのは相手の余裕か、それとも自信か。
しかしここで争う意味はない。
通してくれるならそれに越したことはないのだ。
「・・・・・お前ら、なんでオレらがここに住んでんのか知ってっか?」
「?」
「なんで遺跡の中じゃなく、わざわざここで生きてるかってことだよ」
「・・・・・罠か」
リーダーが忌々しそうに言う。
この遺跡にはトラップが
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