213部分:第十八話 劉備、関羽達と会うのことその九
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第十八話 劉備、関羽達と会うのことその九
「では名乗りは不要だな」
「もう知ってる顔なのだ」
「おい、俺達は手前等と初対面だぞ」
三人のうちのいつものリーダー格が言う。
「言っておくがな」
「しかし何処にでもいるよな、あんた達」
馬超は冷静にこう突っ込みを入れる。
「本当にな」
「ええい、五月蝿いんだよ」
「女の数が増えたのならそれでいい」
チビだけでなく大きいのも言う。
「やっちまうぞ!」
「ハーレムだ」
「まあ待て」
だがここで趙雲が三人に話す。
「ここにいる女はだ」
「その黒髪の姉ちゃんかよ」
「美人だな」
「しかも胸でかいな」
「黒髪の美貌の山賊退治の豪傑だ」
ここまではよかった。
「しかし実はしっとりつやつやは上ばかりでなくだ」
「おい、待て」
すぐにむっとした顔で言う関羽だった。
「そこから何を言うつもりだ」
「うむ、下ばかりもだな」
「だからそれは言うな」
顔を赤くして趙雲に抗議する。
「私はだな。それは」
「しかし事実ではないか」
「事実でも言うな、絶対にだ」
「まあ何はともあれこれだけ美人がいればな」
「そうだよな。女には困らないな」
「よりどりみどり」
三人はいつも通り彼女達ににじり寄る。そうしてだった。
「やっちまえ!」
「いただきだぜ!」
「貴様等なぞ私一人で充分だ」
関羽が得物を手に一歩前に出た。
「所詮はな」
「何っ!?女なんかな」
「俺達の手にかかりゃあな」
「どうってことはないんだよ」
「そうか。なら来い。確かめさせてやろう」
こう言ってであった。襲い掛かる三人をあっという間に吹き飛ばしたのであった。
「な、何ィーーーーーーーーッ!?」
「これで終わりだってのか!?」
「嘘だろーーーーーーーーっ!?」
「嘘ではない」
関羽は天高く吹き飛んでいく彼等を見送りながら述べた。
「貴様等に遅れを取る関j雲長ではない」
「そういうことだな」
趙雲が彼女のその言葉に頷く。
「予想していたが見事だった」
「うむ、そうか」
「それでなのだ」
そしてだ。張飛は劉備に香を向けた。そのうえで彼女に問うのだった。
「名前は何というのだ?」
「はい、劉備といいます」
少女は立ち上がりながら名乗ってきた。もうむしろは頭からどけている。
「劉備玄徳といいます」
「劉っていったら」
馬超はその姓にまず反応した。
「あれか?皇族とかか?」
「はい、祖先はそうです」
実際にそうだったというのである。
「中山靖王の血筋になります」
「へえ、そうなのか」
「皇族だったんだ」
馬岱もここで声をあげる。
「そういえば奇麗な顔をしてるね」
「有り難うございます」
奇麗と言われてまんざらで
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