第四章 RE:BIRTH
悪い子登場
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ったんだろうな」
そのままその提言者は国家反逆罪で死刑。
数年後にその指導者も飢餓が進んだために怒り狂った国民に殺されて死亡。
そして今、食料を奪おうとこの国は隣国に攻め込んでいるらしい。
しかも変なプライドもあり、施しは受けないとして管理局の支援は受けたくないらしい。
いらないところだけ受け継いでしまったものである。
「だから昨晩も今朝も今も、こうして隠れて缶詰食ってるってわけ」
そう言う蒔風の背後にはいくつかの缶詰が転がっていた。
これは後で地面に埋めるつもりだ。
「何はともあれ、この荒野を通らないことにはあっちに行けない」
「でも間違いなく見つかるよ?」
「見晴しいいもんな」
そう、ここを通ろうにも、目立つ。
目立ったら、間違いなく撃たれる。
次元世界ではあるので質量兵器(銃など)はないはず。
しかし、一応こうして世界の壁はあれど一つの世界に内包された場所だ、あってもおかしくない。
そもそも魔法だからと言って非殺傷にしているわけがないから、当然当たれば死ぬ。
「どうしよっか?」
「抜けること自体は可能だが、それやると向こうでの動きがなぁ・・・・」
トレヴィアの隠れ家を調べるうえでの障害は少なくしたい。
その為には騒がれずに侵入しないといけないのだが・・・・・
「・・・・よし」
蒔風が思いつき、そしてどっかりと座りこんだ。
「待とう」
「何を?」
「抜けるチャンス」
そんなのあるものかねェ、とランサーが頭を掻くが、大丈夫さと蒔風が応える。
「街中の店を見ると、食料品が少なくなってる。街にいる人たちはくたびれているが、目だけはギラギラしている」
「・・・つまり・・・・」
「ああ。建物の中から殺気も感じるし、そろそろおっぱじめるだろうよ」
ドンドンドンッッ!!!!
わァァァァアアアアアアアああアアアアアアア・・・・・・・!!!!
と、蒔風の発言の終わりと共に、街から一斉に人々が飛び出していった。
先頭には軍用ジープが走り、人々を引き連れている。
どうやら第何回かもわからないような戦いがまた始まったようだ。
「待ってたのって・・・これ?」
「ああ、さて、行くぞ」
蒔風が立ち上がり、民衆の中に入るぞ、と走っていく。
さあ、侵入だ。
to be continued
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