第四章 RE:BIRTH
悪い子登場
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を出すなと叫ぶ。
そのヤンキーたちの姿が消えると、フェイトが蒔風の銃を指さした。
「舜、銃口を向けるのはよくないよ?」
「大丈夫。これ水鉄砲だから」
そういって、蒔風がトリガーを引くと、先端からは水が飛び出してきた。
そこから街を進んでいき、ほどなくしてホテルを発見。
今日はそこに泊まることにした。
最初のヤンキーを追っ払ってから、絡まれることもない。
蒔風は少し残念そうにしていた。
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翌日、特にからまれることもなく、また国内を進む蒔風一行。
また車を出して襲撃されてはもったいないので、今回は自転車を出して進む。
翼人は便利である。
「さて・・・・今日は「バカ」の半分くらいまで来たんだが・・・・」
「問題はどうやってあっちに入るかだね」
街をそろそろ抜けるところで、蒔風が地図を出して現在位置と目的地を確認する。
今はバルガソウスベラ・カラッソスの一番南の街の一番南にいる。
わかりにくい表現だ。
「この先の荒野を抜けっと「クソ」に足を踏み入れるわけだな・・・・」
「なんか士気下がるな。「クソに足を踏み入れる」とか」
「命名したのは舜じゃん」
そこら辺の木箱に座って、フェイトが突っ込む。
この先の荒野は基本的には「バカ」と「クソ」の戦闘地域だ。
今は戦闘は行われていないようだが、すぐ見える場所には銃器を持った男が数人いる。
無論、軍人ではないが。
「にしてもこいつらはなんでまたこんな戦ってんだ?」
「昔はいろいろあったらしいけど、今は純粋に食糧が足りないみたいから、って聞いたぜ」
壁に寄りかかるランサーの何気ない質問に、地図を見ながら蒔風が応える。
内戦は長く続いているが、その指導者がいつまでも同じというわけではない。
ほかの国はともかく、今こっちの方の指導者は人口問題に頭を抱えていた。
一見して寂れた町で人数が少ないように見えるが、実は食料の需要と供給が釣り合っていないらしい。
つまり、食料を作る人間が少ないのだ。
しかもあのヤンキーを見て分かるように、内戦しかしていないこの国は戦うことしか知らない人間ばかりだ。
昔はそういった知識人もいたらしく、このままでは国が飢え死ぬと提言していたらしいのだが・・・・
「ま、昔の指導者ってのは本当に戦うことしか知らなかったらしくてな。しかも飢えなど気合いでどうにかしろッつーわけのわからん根性論で反論したらしい」
「飢えを知らなか
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