第四章 RE:BIRTH
悪い子登場
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ニターが現れてオルセアの地図を表した。
そこには目的地の青い点と、自分たちの車の位置を表す移動する赤い点が映っており、もうそろそろ南の地域に入り込むことを表していた。
「オルセアでバトってんのはこの三国。名前は・・・・うげ、長くてめんどい。適当に右上を「バカ」左上を「ボケ」下を「クソ」と命名しよう」
「酷ぇな!」
「ちゃんと読もうよ・・・・「バルガソウスベラ・カラッソス」と「ボルボダロングス・ケルッツァーリン」と「クックレリオウデリュス・ソーベクラウン」でしょ?」
「じゃあ前後の頭文字で略して「バカ」「ボケ」「クソ」だな」
「か、変わらない・・・・」
「ま、その方がわかりやすいわな」
自分たちが勝者だと信じて止まない指導者たちが、自国に偉大な名前を考えたらそれも対抗しあってこんなに長くなったらしい三国の名前を、便宜上適当に決め、話を進める。
地図を見るとこの三国は逆三角形の形をしており、それぞれを蒔風が言った通り右上、左上、下の三つに分けて所有している。
今蒔風たちはとりあえず分かれ道がないので真っ直ぐに走っているので、このままだと「バカ」と「ボケ」の間に入ることになる。
そしてトレヴィアの隠れ家というのが「クソ」の奥地にある遺跡らしい。
そこで彼は生活と発掘を同時に進めていたようだ。
「だから俺たちは「バカ」か「ボケ」かのどっちかを通過していかなきゃいけないわけなんだが」
「そうだな」
「まあ向こうがここを通る車を素通りさせてくれるわけもな、くッッ!!」
ギャォッ!!
そこで蒔風が急にハンドルを切り、直進していたところを右に逸れた。
するとあのまま直進していたら車がちょうどいたであろう場所に、ヒュルルルルルルル・・・・とミサイルのような魔力弾が飛んで来て爆発、地面をかなり吹き飛ばした。
「そぉらきた!!」
「お?爆撃か?」
「このままだと・・・・」
「「ボケ」だ!!」
その後、絶え間なく振ってくる爆撃の嵐を、蒔風が車を飛ばして一直線にばく進していく。
「こ、この車大丈夫!?」
「防弾使用だ!!」
「けどあれに当たったらひっくり返されちまうぞ!?」
爆撃のほかにも小さな魔力弾の一斉掃射も受けている車は、少しずつその形を変形させられながら「ボケ」の方へと突っ込んでいく。
もう少し、もう少し!!
街の中にまで爆撃が来ないとは限らないが、とりあえず飛び込めば何とかなるかもしれない。
そう(実に行き当たりばったりな感じに)思った蒔風が、車のアクセルを踏み込んでいく。
時速がどんどん上がり、このまま
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