暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
街の終わり・情報集め
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


事件の翌日。

といっても正確には事件のあった晩に帰り、日が昇ってから再びやってきたのだが。





街に入った「EARTH」は、即座に調査を進めた。





蒔風たちの捕まっていた地下牢
街を囲うポールと、街の外で発見されたバリアの起動装置
男の死体、そして住人達
回路は焼けてしまったが、男の使用していたコンソールも調べている。





だが、そこから見つかったのは兵器そのものだけであり、機関に関するデータは何一つ残っていなかった。






------------------------------------------------------------





「この建物、見てみろ」

「どうしたの?」

「外面はしっかりとしてるが、外だけ。それじゃブロック詰んでるのと変わらん」



「この刀・・・・」

「星、触るなよ。素人が振ってなんでも斬る剣だ。達人級のお前じゃ、持った時点で斬撃が飛びそうで怖い」

「まさかそんな・・・・」

「あるんだよ」




「へぇ、これはすごい銃だね。一発が決め技クラスの威力を持ってるよ」

「当たったら一巻の終わりってことか・・・・」




手に入るのは、武器の情報のみ。
決して機関に関するものはなかった。


そして、一番目立つ「兵器」の処理に、蒔風が向かった。




「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・キツイな」



その巨人を見上げるのは、蒔風、エリオ、矢車の三人。


巨人はあの時からショートでも起こしたのか、ピクリとも動くことなく停止していた。






男曰く、これはすでに死体だ。
これからはどうあっても救えない。


悲しい哉「救えるものは根こそぎ救う」ということは、救えない者は救えないのだ。




だから、彼らはこれを処理するしかない。

このままでは腐ってしまうし、そうなってはこの地域に伝染病やらが流行ってしまう。


蒔風が「火」を居合で構えて巨人の支点になっている部分を見る。


腰のあたりの一点。
そこを崩せば、この巨人は倒れるだろう。


タンッ、と軽く跳躍して、右手でその部分に抜刀する。



「すまん」



そう一言短くいって、蒔風が切り抜く。
その部分に在った人は、見覚えのある顔。


蒔風が抜き、刀が当たろうとする、瞬間



(がはは!大丈夫だ!)



「ッ・・・・・・」


そんな声が聞こえ、蒔風が辛そうな顔をする。

そして、巨人が倒れた。
バラバラと一人一人
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ