第四章 RE:BIRTH
街の終わり・情報集め
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に分かれ、地面を埋め尽くしていった。
そこから蒔風は無言だった。
土惺で地面を掘り、そこに一人一人を埋めて、木の板を立てて墓にする。
「大丈夫?・・・・何言ってんだよ・・・・・」
必要なものを持ち帰り、街は閉鎖。
もうこの街を訪れる者はいない。
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「アリス、どうだ?」
「ええ・・・・これは間違いなく翼人を抑えるための装置です」
「EARTH」の一室で、アリスが蒔風を抑え込んでいたブレスレットを調べていた。
この世界に、彼女ほど翼人に精通した者はいないだろう。
と、言っても彼女とて決して専門家ではない。
管理者ゆえに多少の知識を持ち合わせているだけだ。
「だからこれ以上のことは解らないですね・・・・」
「そうか・・・だったら他をあたってみるか」
「他、ですか?あの少女はまだ無理だと思いますが・・・・・」
街で救助されたあの少女は、今「EARTH」の保護に入っている。
あのあと時空管理局から「身柄を寄越せ」と明らかに高慢ちきな、ストーリーに出せば必ずアンチが出てきそうなお偉いさんが言ってきたが
「知るか」
の一言で蒔風がぶった切った。
あっちとしては最初の通報を聞いたのは自分たちだから、と言うらしいが今更である。
蒔風はさらに「協力する気がないのでしたらお引き取りください。なお、通報を受けたオペレーターが何らかの処分を下されたら、そちらの方にそれなりの損害が出るであろうことをここに明言しておきますね?」と言って重圧もかけておいた。
これであの人たちが憂さ晴らしで何かされることもあるまい。
時空管理局とて一枚岩ではない。
善意ある者に預けても、どこで悪意ある者に掻っ攫われるかわからないのだ。
「信頼してないわけじゃないんだけどね」とは、蒔風の談。
ちなみにこの話をしていた時、蒔風の後ろにはやてがいたのだが、しっかりとガッツポーズをとっていた。
このタヌキめ。
「あの子のことじゃない」
と、ここで話題を戻し、蒔風がアリスの返答にこたえる。
彼の頭には、何人かの心当たりがありそうだった。
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「翼人、ですか?」
「そそ、夜天の書を作った人。前に話したやん?」
そこでまず蒔風が話
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