第四章 RE:BIRTH
街・捕縛
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うぐっ!?」
「ゴェッ!?」
「ハァぁ・・・・どうせ俺なんか・・・」
同じ頃
蒔風が捕まっていた場所と対して違いはない地下牢。
そこで矢車が、普通に研究員をのしていた。
ただえさえ強靭な矢車の肉体に、ライダーベルトを付けているのだ。
それはもう簡単だろう。
そのまま地上に出て、張られたバリアを見る矢車。
「さて・・・・行くか・・・・」
そういって、どこともなく走り出す。
もはやここは地獄となっている。
ならば、彼の独壇場だ。
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「な、何をする気ですか!?」
「君とこの竜のつながりをね?もっともっと調べようと思ってね。何しろ竜召喚なんてスキルは希少だから」
また別の地下牢。
そこで目覚めたキャロの目に飛び込んできたのは、壁に磔にされているフリードと、同じように磔にされている自分自身だった。
「実際、竜召喚士と竜とのつながりの明確なデータは集まって無いんだよ。まさか引き払った後にこんな験体が来るとは、皮肉だがね」
「引き払った・・・・?」
なんのことを言ってるのかはよくわからないが、とにもかくにもピンチであることは変わりない。
デバイスは離れた机の上におかれている。
呼び出して起動させるには離れすぎている。
「さて・・・・じゃあまずこっちの方から調べるかな」
そういって注射器を持ち、フリードに向かって歩いていく研究員。
その姿にフリードは鳴き、キャロが悲鳴に似た叫び声をあげた。
「や、やめて!!!フリードに何もしないで!!」
「いやいやそうもいかないよ。仮に君から始めるとして、失敗したらどうするんだい?君という験体は一体しかいないんだ。それに比べ、数は少ないものの竜だったら何匹かうちにもいるしね」
キャロの言葉にも、なんてこと無いようにサラリと答える研究員。
ケリュケイオンがなければフリードを巨大化させられないし、仮にさせてもデバイスもない状態では傷つけてしまう。
それにフリードよりも、取り付けらているロックの方が強かったら、千切れるのはフリードの翼だ。
研究員が、フリードに近づく。
その注射の先端から怪しげな液体が滴り、それが肉体に侵入しようとした。
瞬間
『愛おしい女児がやめろと言っているのだ。止めぬとはとんだ無礼者だな』
「え?ワブッ!?」
フリードの目が真っ白に染まり、そんな声が聞こえてきた。
直後、フリードのむき出しに
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