暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
街・捕縛
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うぐっ!?」

「ゴェッ!?」



「ハァぁ・・・・どうせ俺なんか・・・」



同じ頃


蒔風が捕まっていた場所と対して違いはない地下牢。
そこで矢車が、普通に研究員をのしていた。

ただえさえ強靭な矢車の肉体に、ライダーベルトを付けているのだ。
それはもう簡単だろう。


そのまま地上に出て、張られたバリアを見る矢車。



「さて・・・・行くか・・・・」



そういって、どこともなく走り出す。

もはやここは地獄となっている。

ならば、彼の独壇場だ。



------------------------------------------------------------




「な、何をする気ですか!?」

「君とこの竜のつながりをね?もっともっと調べようと思ってね。何しろ竜召喚なんてスキルは希少だから」



また別の地下牢。

そこで目覚めたキャロの目に飛び込んできたのは、壁に磔にされているフリードと、同じように磔にされている自分自身だった。



「実際、竜召喚士と竜とのつながりの明確なデータは集まって無いんだよ。まさか引き払った後にこんな験体が来るとは、皮肉だがね」

「引き払った・・・・?」



なんのことを言ってるのかはよくわからないが、とにもかくにもピンチであることは変わりない。

デバイスは離れた机の上におかれている。
呼び出して起動させるには離れすぎている。


「さて・・・・じゃあまずこっちの方から調べるかな」


そういって注射器を持ち、フリードに向かって歩いていく研究員。
その姿にフリードは鳴き、キャロが悲鳴に似た叫び声をあげた。


「や、やめて!!!フリードに何もしないで!!」

「いやいやそうもいかないよ。仮に君から始めるとして、失敗したらどうするんだい?君という験体は一体しかいないんだ。それに比べ、数は少ないものの竜だったら何匹かうちにもいるしね」


キャロの言葉にも、なんてこと無いようにサラリと答える研究員。

ケリュケイオンがなければフリードを巨大化させられないし、仮にさせてもデバイスもない状態では傷つけてしまう。
それにフリードよりも、取り付けらているロックの方が強かったら、千切れるのはフリードの翼だ。


研究員が、フリードに近づく。
その注射の先端から怪しげな液体が滴り、それが肉体に侵入しようとした。


瞬間



『愛おしい女児がやめろと言っているのだ。止めぬとはとんだ無礼者だな』


「え?ワブッ!?」



フリードの目が真っ白に染まり、そんな声が聞こえてきた。
直後、フリードのむき出しに
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ