第四章 RE:BIRTH
街日和
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「あ、お祭りですね。今日はみんなでワイワイと騒ぐ日なんですよ」
「そうか・・・俺も笑ってもらうとするかな・・・・・」
「え?」
「・・・いや、なんでもない。いったい何の祭りなんだ?」
「いやぁ、そういう伝統とか興味ないまま育っちゃったんで、はっきりと覚えてないんですよね、たはは・・・・」
少し申し訳なさそうに頭の後ろに片手を当てて笑う少女。
そうか、と矢車の方も返答し、街の中心に向かうことにした。
多分蒔風はそこにいるんだろうし。
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矢車も矢車から町の中心に行くと聞いて、一足先にその会場についていた。
が、三人の乗っていたサイドカーのバイクは見つけたものの本人たちが見当たらない。
おそらくこの人ごみの中にいるのだろうが、変身でもしない限り見つからないだろう。
そして、そんなことのためにいちいちするつもりもない。
「待つ・・・か・・・・ま、俺にはこんなのがお似合いさ・・・・」
「兄ちゃん!どうだい!!」
と、そういってサイドカーの隣にバイクを止め、寄りかかって三人が来るのを待つ影山に、屋台のおっちゃんが話しかけてきた。
その手には屋台で売ってるモノだろう、お好み焼きを持ち、影山に差し出してきた。
影山としてもバイクを走らせてきたため(バイクの運転は実は結構体力を消耗するのだ)、腹も減っていたからちょうどいいと財布を取り出す影山。
しかし、屋台のおっちゃんはいいといって受け取ろうとしない。
蒔風たちと同じように、外から来た人だかららしい。
そのおっちゃんのやり取りをみて、ほかの屋台の人たちも渡してくる。
当然、影山はそれに困ってしまい、どうあっても払おうとするのだが・・・
「がはは!!大丈夫だ!みんな一個ずつしか出してねぇんだ。それぞれの出費はそんなデカかねぇわな!!」
そう言って笑うおっちゃん。
そこまで言われてしまっては受け取るほかない
受け取ったものが多いので、少し離れた場所にあるベンチに座って食べ始める影山。
食いきれるかと、少し心配になってきた。
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その少し後に、矢車もその広場に到着する。
すると例によって屋台中からもらいもの。
もうお決まりになってしまった。
やはりお金を払おうとする矢車だが
「がはは!!大丈夫だ!
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