第四章 RE:BIRTH
街日和
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にサイドカーを取り付けてそこにキャロが座れるように準備しておく。
「ふんふふ〜ん♪」
「あっちの方でパレードやってるみたいですよ?」
「おっ、そりゃぁ運がいいな。見ていこっか?」
「「はい!」」
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「これは・・・すごい人だなぁ・・・・」
「キャロ、俺かエリオにしっかりつかまっとけよ?」
「ふ、ふぇえ・・・・」
そこは確かにすごい人だかりだった。
大きな広場の真ん中で、大道芸人が五人くらい、互いに背を向けながらそれぞれの技を披露していた。
更にその広場の周囲では出店もあって、珍しい外の人だからと言って三人は実にいろいろなものをごちそうしてもらっている。
「いやいやダメだって。お金払いますって!」
「そうですよ!こんなたくさんもらっちゃっても・・・・」
「がはは!!大丈夫だ!みんな一個ずつしか出してねぇんだ。それぞれの出費はそんなデカかねぇわな!!」
それでもお金を払おうとする蒔風やエリオだが、お好み焼き屋台のおッちゃんはそう豪快に笑って受け取ってくれない。
キャロなんかは差し出されるお菓子を断れず、ドンドンもらってしまっている。
さっきついに一つ目に口を付けたばかりだ。
はぁ・・・と溜め息をつき、エリオと蒔風がキャロのお菓子をいくつか持ち、フリードにはリンゴ飴をあげた。
「皆も呼べばよかったですね。こんな楽しい街」
「いやぁ、それはそれで迷惑になりそうだが・・・・」
ドンチャンとさらにやかましく音を鳴らす太鼓、上がるテンション。
結局蒔風たちは全く出費することなく、その日は満腹になってしまった。
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「そっちはどうだ?」
『兄貴、やっぱり街をすっぽり囲んでるね』
「ああ、話してもらった通りだな」
そのころ、矢車はバイクで街の周りをぐるりと、ポール沿いにバイクで回っていた。
かなり大きい。
決してゆっくり走ってるわけではないが、かれこれ三時間走っても反対から来た影山の姿も見えないのだから。
と、そこで矢車が一人の少女を見かけた。
この街に来て最初に会った、あの少女だ。
バイクの音にあっちも気づいたようで、矢車もバイクを止める。
「あ、また会いましたね」
「大きな街だな・・・・中心街が騒がしいようだが・・・・」
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