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青い珊瑚礁
第二章

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「面白いからね」
「ガダルカナルなのね」
「そこになったわ」
 グラビアの仕事もというのだ。
「じゃあ宜しくね」
「ううん、凄い場所でのお仕事ね」
「海は奇麗だから」
 そのグラビアの仕事の場所はというのだ。
「そこは安心してね、ただね」
「海にも恐竜が出るろか?」
「鮫が出るかもね」
 しれっとだ、芳美はこの魚の話もした。
「暖かい海だから」
「鮫が出るところで撮影はしないわよね」
「勿論よ、それは幾ら何でもしないから」
「そうよね」
「そこは安心してね」
「安心してっていうか」
 それこそとだ、香織は眉を曇らせて返した。
「そこまでしないでしょ」
「鮫に乗ってグラビア撮影とかね」
「バラエティ番組でもね」
「動物番組で安全な檻に入って撮影とかはあるけれどね」
「そうしたお仕事じゃないわよね」
「海ではね」
 それはないというのだ。
「だから安心してね」
「そうさせてもらうわね」
「何度も言うけれど海は奇麗だから」
 それ自体はというのだ。
「撮影も頑張ってね、写真集と雑誌両方、それにDVDのだから」
「大きいわね」
「水着も選んで」
 海でのグラビアの仕事なら当然のことだ、
「あとサイン会とか握手会もね」
「写真集やDVDが発売したら」
「するからね」
「わかったわ」
 仕事の話なのでだ、香織は目を輝かせた。仕事には結構真面目な方だ。それで仕事もするのである。
 それでだ、彼女も芳美に確かな顔で頷いて言った。
「じゃあ最初はどうかって思ったけれど」
「頑張っていくわよ」
「ガダルカナルでもね」
 こう言ってだ、そしてだった。
 香織は実際に芳美や他のスタッフ達と共にガダルカナルに向かった。そしてそこでまずはだった。
 バラエティ番組の収録を行った、香織はその後で滞在先のホテルで夕食を食べつつ芳美に言った、食べているのはステーキだった。
「何日もかけてだったけれど」
「ジャングルをテントで寝泊まりしてね」
「恐竜いなかったわね」
「そうね、何か大きな生きものが這った後あったけれどね」
「あれニシキヘビよね」
「多分ね、五メートル位のね」
「大きいわね」
 五メートルと聞いてだ、香織はステーキ南国風に上にパイナップルを乗せて全体的な味付けもそうしているそれを食べつつ言った。
「五メートルなんて」
「いえ、ニシキヘビもっと大きいから」
「そうなの」
「そうよ、だからあれ位だとね」
「この辺りじゃ普通なの」
「まあ誰も襲われなかったから」
「よかったわね」
 五メートルもあれば普通に丸呑みにされる、香織はそこはいいとしてだった。
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