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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
58.耳は遠くの事まで聞く事が出来るが、目は近くの事しか分からない。
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に暮れているリュカ(6)を見つけ声をかける。
「やぁ、リュカ(6)。綺麗な宝玉だねぇ」
そう言って、リュカ(6)の手からゴールドオーブを奪い取る。
「あ!ちょ「あら?リュー君。私に会いに来てくれたの?」
文句を言おうとしたリュカ(6)の言葉を遮り、フレアさんが遅れて訪れた。
今がチャンス!!
リュカ(6)の視線がフレアさんに向いた隙に、ゴールドオーブと光る宝玉をすり替える。
もう用は無いし、あの男が何時来るか分からんし終わらせよう。

「ありがとう。これ返すよ」
偽物でも無くされたら困る!
俺は強引にリュカ(6)の腰の袋にしまい込んだ!
そして俺はリュカ(6)と同じ高さの目線になって囁く。
「その宝玉は、とても貴重な物だ。人にあげたりせず、大事にするんだよ」
「う、うん…」
うん、やはり俺は素直な良い子だ!

よし、ご褒美に安心させてやろう。
「フレアさんの処女は俺が貰った」
安心しろ!
フレアさんの処女は未来のお前の物だゾ!
お!?嬉しいのか、目を見開いて驚いている。
うん、これであの男が来ても大丈夫!

ただ…フレアさんを村から退避させられないのが心残りだ…
「それではシスター。私はこの辺で…あなたに出会えた事は、私の一生の宝です」
「まぁ…」
あ〜…やっぱりフレアさんには幸せになって欲しいなぁ〜…
「あの…お名前を教えて頂けますか?」

名前?
何て言う!?
リュカ(6)の前でリュカです、って言ったらマズイよね!
「次、お会いした時に名乗らせて頂きます。では、またお会いしましょう」
帰ったら、あの時のは僕でした〜って言って、イチャつこう!



<サンタローズ−パパス邸>

実家の前で物思いに耽っていると中からサンチョが現れて俺を中に引き入れた。
どうやらパパスの客と勘違いしたらしい…
2階に案内され書斎に入ると、そこにはパパスが佇んでいた。
幼い頃は大きく見えたのに、今では俺と大して変わりはない…
瞳の奥が熱くなる…だが、ここで泣く訳にはいかない!
ぐっと涙を堪えパパスと対峙する様に向き直る。

「君は…どなたかな?いったい、何用かな?」
久しぶりに聞いた父の声…
「…はい…貴方はこれからラインハットへ赴くのでしょう」
マジで泣きそうになったので、慌てて話しかける。
「ほう…よく…知っているな…」
パパスが警戒心を露わにする。

「行けば不幸になる!行ってはいけない!と、言っても貴方はラインハットに行くのでしょう」
間違いなくいくだろう…
パパスがグランバニアの王だったとすれば、ラインハットの王とも知己だったかもしれない。
この人は知人の頼みを無碍に出来ない人だ…
それが俺の尊敬する父…パパスなのだから。

「君は占い師なのかね?生
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