第五幕その三
[8]前話 [2]次話
「ちゃんとね」
「だからそっちも安心してね」
「先生を守るからね」
「僕達皆で」
最後に言ったのはオシツオサレツですが先生の横にいます。
「この深い霧の中でもね」
「安心してね」
「何か守ってもらって悪いね」
少し苦笑いになって応えた先生でした。
「いつもだけれど」
「いいのいいの、家族だから」
「それに先生も今周り見てるし」
「僕達の為に」
「だから一緒だから」
「お互い様よ」
こう先生に答えるのでした。
「一緒だよ」
「一緒に助け合ってね」
「それで学校まで行こうね」
「研究室まで」
「研究室まで行けば大丈夫だからね」
先生はまずそこに入ることを考えていました、そのうえで先に進んでいきます、
「皆で行こうね」
「うん、じゃあね」
「まずはそこまで行きましょう」
「そして研究室まで入れば一休み」
「そうなるわね」
「中に入ったらお茶を飲もう」
研究室、その中にというのです。
「そうしようね」
「お茶は何かな」
「やっぱり紅茶?」
「それとも烏龍茶?」
「いや、お抹茶にしよう」
今日のお茶はというのです。
「そちらにね」
「ああ、日本のお茶に」
「それにするの」
「あの緑のお茶に」
「何か飲みたくなったんだ」
だからだというのです。
「だからね」
「うん、じゃあね」
「お抹茶飲みに行きましょう」
「是非ね」
「これから」
「そういうことでね、行こうね」
こうお話してでした、そしてです。
先生は周りによく気をつけながら皆と一緒になって登校しました。無事に皆で大学のキャンバスまで入ってです。
ご自身の研究室がある校舎に向かいますが塔の近くで、でした。
太田さんを見ました、今は周りを観回している太田さんを見て声をかけました。
「おはよう」
「あっ、先生おはようございます」
太田さんも挨拶を返してくれました。
「今からですか」
「研究室に入るけれど」
「そうですか」
「今もかな」
「はい、今は描いてる絵がありますのでキャンバスを出していませんが」
それでもというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ