ガンダムW
1708話
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そんな風に考えながら、ピースミリオンの格納庫に収まったHLVから、機体を出す。
「お疲れ様です、アクセル代表。ウイングゼロの方はどうでしたか?」
整備員の1人が真っ先にそう尋ねてくる。
新型機の本格的なデビューだけあって、その辺はどうしても気になってしまうのだろう。
「ああ、問題はなかった。特におかしな場所もなかったしな。ただ、2度目の戦闘で海に潜ったから、錆びないようにしっかりと洗浄してくれ」
「海に、ですか?」
そう呟く男は……ああ、ドクトルSの部下として合流してきた奴か。
なら、その辺の事情を知らなくても無理はないか。
「以前俺達が地球で活動していた時、連合軍の基地を徹底的に破壊していたMS部隊がいたんだよ。それこそ、降伏してもお構いなしにな。その部隊は水中用MSで構成された部隊で、その時は部隊の殆どを撃破はしたんだが、それを率いていた奴を逃してな。それが丁度出て来たから、倒した」
正確には色々と違うところもあるんだが、分かりやすく説明するとなれば、こんなところだろう。
機体……ウイングゼロの説明に関しても、まさか性能不足ですとは言えないので、先程の説明で適当に誤魔化す。
「……なるほど、分かりました」
降伏してもお構いなしに攻撃するというところで、整備員の顔が嫌悪に歪む。
まぁ、普通ならこれが正しい反応だよな。
やっぱり、アレックスの行動が異常だったのだろう。
もっとも、そのアレックスの行動を見て顔を顰めはするが、そこまで顕著に嫌悪感を出すような事もない俺も、そのような行動に慣れていても異常なのだろうが。
「今回出撃した機体は全て海中に潜ってるから、全機の洗浄を頼む。海水で錆びて使い物になりませんでしたなんて事になったら、シャドウミラーとしては致命的だしな」
「今時のMSは、海水にちょっと触ったくらいで錆びで動かなくなったりはしませんよ」
「それでもだよ、機体は万全の状態にしておくに越した事はないだろ?」
「ええ、勿論それはそう思います。その辺りはきちんとしますから、安心して下さい」
その他にも何ヶ所か気になったところを整備員に話すと、俺はそのまま格納庫を出る。
そうして向かった先は、当然のようにピースミリオンのブリッジ。
ブリッジの中に入ると、そこではいつものようにピースミリオンの運航が行われていた。
「あら、早かったのね」
ブリッジの中に入ってきた俺を見て、凛がそう呟く。
「いや、早いって言われてもな。それはさっきも言ってなかったか?」
「そうだったかしら? ……まぁ、いいわ。それより報告を聞きましょうか。随分と面白い活動をしてきたみたいだし」
「……何か怒ってるのか?」
「あら、何か怒られるような覚えがあるの
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