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マイ「艦これ」「みほ2ん」
第25話<島風と反撃>
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に敵の地上部隊を岸壁に引きずり出すべく奔走したわけだ。

「『(おとり)』が好きだな日向……だが疾走する姿が似合っているのは、お前らしい」
私は納得するように呟いた。

夕立が報告する。
「司令、島風ちゃんが無線で叫びながら戦車を砲撃中っぽい」

……この『ぽい』にも慣れてきた。

「駆逐艦一隻といえども艦砲射撃は威力が大きい」
私は言った。

「島風は連装砲がいるからな。旧市街に敵の戦車が数台いるとしても境水道で逃げ回る島風たちを戦車から狙い撃ちするのは至難の業だ。その結果は明らかだな」

夕立が聞く。
「それも秘書艦さんの立案?」

「多分な。相変わらず祥高さんは切れ味が鋭い」
そう言いながら、私は疑念が湧いた。

まさかとは思うが、今回の墓参に私を強く押した理由って、敵をおびき出す為?

「……いや、疑うのは止めておこう」
 私は頭を振った。

……仮に秘書艦には何らかの作戦の意図があったとしても結果的に寛代は私を庇って犠牲になり夕立も負傷した。祥高さんだって気持ち的には苦しいだろう。

 ズドン、ズトンと爆破音が続き岸壁には硝煙の匂いと黒煙が立ち上り始めた。明らかに流れ弾は目標以外の市街地にも幾つも落ちてるようだな。

「やれやれ、空軍基地に続いて今度は民間の港湾施設を破壊しまくりか」
美保鎮守府は過激だという評判が立ちそうだ。

「ぽいぃ」
夕立も苦笑している。

「まあ敵襲だ。公的な『お(とが)め』はないだろう」
「そうっぽい?」
やや驚いたように聞いてくる夕立。

「……ああ。陸軍や空軍が太刀打ち出来なかった相手だ。結果的には大目に見てくれるだろう」
ただ地元の境港市民に対しては心が痛んだ。

「しかし敵は地上部隊だけだろうか?」
 もう少し情報が欲しい。日向たちが2、3機ほど墜としたとはいえ、まだ追加で敵機が来襲する可能性は十分にあり得る。

 やがて私たちの路地の向こう側に軍用車が停まる音がして誰かが近づいて来た

「日向か」
案の定、路地の入口に日向が顔を出した。彼女は一旦立ち止まって敬礼をした。

「日向、帰還致しましたので報告します……(ハアハア)軍用車を隠蔽する際に暗号電文を受信……」
彼女はポタポタと落ちるほどの汗をかいていて肩で息をしている。
 
「直ぐに島風が先に到着すると悟って……(ハアハア)」
 艦娘とはいえ兵士が目の前でハアハア言いながら報告を受けるのは初めてだ。
相手が日向となれば、なおさら貴重だ。こうやって喘ぐ日向には滅多にお目にかかれない。

……ちょっと惜しい気もしたが私は彼女の報告を制した。
「そこまでで良いよ日向。状況は分かった」

「きょ、恐縮です(ハアハア)」
日向は敬礼した。今
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