0048話『ゴーヤの見た夢』
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たのか…?」
提督の目に心配の色が映る。
やっぱり提督はどこか察しがいいでち。
すぐに体調を気遣ってくれるからいい人だな。
「なにか不安があるなら話してくれないか…? 相談には乗るぞ。な、榛名?」
《はい。ゴーヤさん、なにかあったらすぐに相談してくださいね》
提督の呼びかけに榛名さんが表に出て来て一緒に心配してくれた。
嬉しいでちね。
それで話していいか迷ったけど今朝のおぼろげな夢の内容を話してみた。
「今朝ね…変な夢を見たでち。どこかの海底でゴーヤを含めた潜水艦が見つかって、しかもゴーヤは地面に突き刺さっていたでち」
「また的確な夢だな。でも、それだとすでに五島列島沖で私の世界では2015年に発見されていたと思うんだけど、海底に突き刺さっているか…」
それで提督は少し興味深そうに顎に手を持って行って、
「そうだな。ゴーヤ、試しに自分が沈んだ場所を見に行ってみたらどうだ?
この世界では深海棲艦が暴れているんで深海の調査はできていないからなにか発見ができるかもしれないぞ?
まぁ、自分の前世の姿がもしかしたら見つかるかもしれないから嫌なら嫌って言ってもいいけど」
提督の提案は渡りに船であったでち。
このもやもやした気分はどうにも晴らさないとなにか嫌でちから。
「いくでち! なにかあるかもしれないなら行ってみたいでちから」
「そうか。それじゃゴーヤの今日のシフトは外しておくとしよう。ついでにろーちゃんも着いていってやりなさい」
「いいですって…?」
「ああ。ろーちゃんはカンストしてから最近出撃という出撃もしていないだろう? 気晴らしも必要だからな」
「提督! ありがとうございます! でっち、楽しみだね」
「そうでちね」
ろーちゃんもゴーヤ以上に楽しみにしているのでなにか発見できるか楽しみになってきていた。
それから提督の許可も貰って五島列島沖までろーちゃんと一緒にお出かけする事になった。
なにかあったらすぐに連絡するようにと提督に言い含められたけど。
それで水着に着替えて海底へと潜っていきゴーヤが沈んだあたりを捜索している時だった。
「でっち! なにかすごいものを見つけたですって!」
「なにかあったでちか…って…これはまたすごいでちね」
そこにはほとんど原型をとどめている潜水艦がまさしく海底に突き刺さっていたのだ。
「本当にあった…」
それでどこかに型番が記入されているはずだから確認していると、
「でっち! 見つけたですって!」
「あったでちか?」
ろーちゃんに呼ばれてそちらに近寄ってみるとそこには錆びれて見にくくなっているけどまさしく『イ58』という名が刻まれていた。
「ゴーヤでちね…」
「う
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