空の王者、笑う者を壊す
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ってしまう、そしてクリケットは自らの成果を見せた、それは鐘のように加工されている黄金であった。
「すげえこれがクリケットさんが見つけた黄金か!?」
「ああそうだ、こいつは鐘型のインゴットだ。これを3つ海底で見つけた」
「なんだやっぱりあるんじゃねえか黄金都市!証拠になるんじゃねえか!」
「この程度の金じゃそうとも言えねえよ。だが文明があったと言う証拠にはなるけどな」
クリケットの言葉の通り小さなインゴット三つでそういった証明には程遠いがそれでもグラム分けする為のインゴットの存在が金属などをグラム分けする技術があった文明の証拠にはなる。更にまだあると言ってマシラと共に布に包まれた大きな物を取り出し見せてくれた、それは鳥の形に加工された黄金の塊であった。
「こいつはサウスバードっといって確りこの島に現存してる鳥だ」
「へぇ〜じゃあこいつがさっき言ってた変な鳴き声の鳥か?」
「ああ日誌にあった通りさ」
この島にもいるサウスバード、黄金の鐘とこの鳥。それが嘗てのジャヤのシンボルであったのかもと語るマシラはサウスバードには船乗りに語り継がれている言い伝えを話そうとした時、クリケットとショウジョウと顔を見合わせ顔を青くし絶叫を上げた。
「し、しまった何てこった!お前ら森だ!森へ行くんだ急げ!!大急ぎでこの鳥を捕まえるんだ!!」
「鳥を?」
「ク、クリケットさん何故ですか?理由を教えてください!」
その理由とは空島へと行く為であった。明日、船を出し向かう突き上げる海流は南にあるとされているが一体どうやってそこまで辿り着くか。普通の海であるのならば真っ直ぐ南へと向かえば良い話がだが偉大なる航路では一度外海へと出てしまえば方向を確認する術は失われてしまう、通常の航路では役に立つ記録指針も今回は頼りにはならない。
そこで頼りにするのが話にも出て来たサウスバードである。動物には体内に正確な磁石を持ち常に正しい方角を知る術を持っているものが居る。サウスバードはそれの最たる物であり常に南の方向を示し続けるという、その名通りの特徴を持つ鳥である。その特徴ならば迷う事無く真っ直ぐと南へと向かう事が出来る……!
「なんでそんな大事な事今言うんだよおっさん!!?」
「急げお前ら!!空島に行く機会すら立ち会えなくなるぞぉ!!」
「そりゃ拙い!!いそげぇ!!!」
追い出されるかのように飛び出した皆は森へと駆け出して行く、サウスバードを捕獲する為に。結果的に言えばサウスバードの捕獲は成功した、森の中の様々な生き物達が立ち塞がり森を荒らす対象として襲ってきたが全てを跳ね除けつつ司令塔であったサウスバードを捕獲した。それでもそれなりの時間が掛かってしまった。そしてクリケット達の元へと戻ってきたとき、思わず絶句してしまった。
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