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真・恋姫†無双 リウイ戦記
十六話

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月が益州攻略に出陣した後、袁術と劉備の戦端が切られた。その光景を水晶で見ていたリウイらは、あることに気付く。
「あれって、公孫賛じゃない?」
「そのようですね、袁紹に殺されたと思っていましたが。生きていたとは思いませんでした」
「彼女は致命的に運が無いが、ここぞという時の悪運だけは強そうだったからな。公孫賛がいるなら、袁術には更に手間が掛かるだろう」
「公孫賛の騎兵隊の残党もいるようですし、あの機動力は厄介ですからね」
「それを袁術に消して貰えるのなら、こちらとしては助かりますね。ご主人様」
「しかし、そうなると。公孫賛の騎兵隊と戦った経験を持つ、袁術ひいては孫策と戦う事になるわ。こちらの騎兵も負けていないでしょうけど、少々厄介ね」
「今、それを心配してもどうなるものでもない。それより劉備の実力が今わかる所だ、それを楽しみにしよう」
「仰せのままに」
「わかりました、ご主人様」
二人の言葉を聞いた後、カーリアンは急に立ち上がりリウイの横で寝ていたエヴリーヌを起こし、演習場に誘った。
「何、カーリアン。エヴリーヌはお兄ちゃんと居たいんだけど」
「どうせ、これからつまらない話が始まるんだから一緒に来なさいよ」
「う〜ん。どうしよっかな」
悩んでいる、エヴリーヌにファーミシルスが助言する。
「エヴリーヌ。ここで観ていれば少しは次の戦いで、どう戦えばいいのか少しは参考になるわよ。それこそリウイ様の目にとまるくらいの働きができるかもしれないわよ」
「本当!。じゃあエヴリーヌ、ここで観て勉強する」
「ちょっと!。ファーミ、余計な事いわないでよ」
「貴女こそ、リウイ様の配下を堕落の道連れに追いやらないで頂戴。仮にも国母でしょ」
「ちょっと!。堕落の道連れってどういう意味よ!」
いつもの様に言い争いが始まったところで、リウイが二人の言い争いを中断させる。
「二人共静かにしろ。そろそろ始まる」
「はーい…」
「…失礼致しましたリウイ様」

リウイにたしなめられ、そうして二人はおとなしく水晶を見ることに集中し始めた。


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