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入れ替わった男の、ダンジョン挑戦記
育め、冒険者学園
第十一話
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「一年生に基礎、二年生に応用、そして三年生に総合をそれぞれ別れてお願いしたいのですが…」

学年別で指導内容が違うらしい。

「ならば、このリーシャが一年に行こう。」
「某も基礎を指導するでござる」

リーシャとハヤテが一年に、

「ワシは二年かのう。基本がしっかり出来ているか、見極めてやらぬとな」
「なら僕も。流石に年上には、ね」

二年にはマオと僕が志願する。

「俺が三年か…。まあいいだろう」

レギオスが三年を引き受ける。三年が一人少ないが、二年間学んでいるので、然程難しくはないはずだ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「さあお前達、一年間基礎を学んで、冒険者とはどんなものか、少しはわかったか?今日から暫く、このお二人が君達の実技を指導してくれる、少しでも教えを吸収するように!」

学年別に別れて、担当の教師に説明されている生徒を見て、幼馴染みだった澪とその彼氏君が居て、少しだけビックリした。

この学園、冒険者育成を本分にしているだけあって、生徒も中々の粒揃いだ。生徒としては、だが。

「せんせーい、その冒険者って奴、強さ偽ってるかも知れないッスよねぇ?」
「…何が言いたい?」

軽薄そうな生徒に教師がドスの効いた声を出す。どこも玉石混合は変わらないか。

「良いよ、手合わせしよう。マオ、回りの保護お願い」
「かかっ!命知らずは現れるものよのう!」

僕が前に出て、マオが被害を防ぐ『結界』を張ってくれる。龍人が使える力の一端らしい。

「へっ、大したこと無さそうな面してんな!すぐに終わりそうだ!」

顔は関係無いだろ。すぐ終わるのは同意だが。

ギンセカイを構える。この程度、動きすら必要ない。

「行くぜ冒険者サンよぉ!…アアッ!?何で…体…凍って…?」
「声かけ、踏み込み、ソレだけあれば君ごとき凍らせるなんて、簡単だよ。冒険者を侮らないでほしいんだけど?」

動こうとした生徒をギンセカイで凍らせる。ダンジョンのモンスターに比べれば何もかも遅いし、稚拙過ぎる。

「先生、これ基礎の基礎からやり直させた方がマシですよ」

そう教師に伝えると、生徒からブーイングが上がった。

が、ソレをマオが一喝する。

「戯れるな、愚か者共!!」

怒声と共に発せられた気が、生徒から抵抗を奪った。

「主等はあの手合わせで察せぬか?あの者が生きているは、この者が慈悲と分からぬか?」
「そんなのっ!殺したら犯罪に…!」
「魔物と相対してもそう言うのか!」

反論しようとした生徒を黙らせる。そう、基礎の基礎、冒険者が相手するのはモンスターだと、彼等は失念している。先生は最初に言ったぞ、『冒険者がどんなものか、少しはわかったか』と。

「一年でコレ
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