ガンダムW
1707話
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そうして頷いたところで、海面から空中に飛び出す。
……どうやら俺の予想通り、MDであってもトーラスはサンドロックとヘビーアームズの敵じゃなかったらしいな。
トーラスの残骸が、そこかしこに存在していた。
『アクセル代表! 海の方はもういいんですか!?』
最初に通信を送ってきたのは、カトルだった。
まぁ、元々サンドロックはマグアナックとの連携を前提として設計されているだけあって、通信機能とかは高性能だし当然なのか。
「ああ、こっちは問題ない。キャンサーとパイシーズ、それと母艦の潜水艦は全て撃破した。……地上の方もどうやら終わったみたいだな」
『はい。……ただ……』
悔しそうな様子を見れば、カトルが何を思っているのかは容易に理解出来る。
出来ればこのような結果になる前にどうにかしたかったのだろう。
実際、この港はかなり破壊されてしまっている。この港を復興するより、新しい場所に港を設置した方が、恐らく金が掛からないだろうと、そう思える程度には。
元々心優しいカトルだけに、受けた衝撃は大きいんだろう。
「ま、この港に関してどうするかはそっちで決めればいいさ。勿論連合軍に援助を求めてくるのなら、取り次ぎくらいはしてもいいけど」
『……はい。その辺は理解しているつもりです』
苦々しげなのは、カトルはあくまでも軍の人間であって、政治家ではないという事か。
政治的に見れば、中東連合が連合軍に援助を求めるというのは明確な上下関係を築いたという事になるのだろうから。
「とにかく、用事は大体済んだし……俺達はそろそろ宇宙に戻らせて貰うぞ」
『え? もうですか?』
「ああ。こっちも色々と忙しいし、機体の整備もあるからな」
『……分かりました。またお会い出来る事を楽しみにしています』
そうして通信が終わり……俺達はHLVに向かうのだった。
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