ガンダムW
1707話
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水はしても、それでどうにか出来ただろう。
だが、この深度……1km近い深度であれば、水圧も相当なものとなる。
実際、ビームサーベルの一撃を受けた潜水艦は急激にしわくちゃと呼ぶのに相応しい姿になり……やがて爆発した。
そして残る潜水艦は1隻のみ。
仲間の潜水艦が沈められている間も反転を続けていたおかげで、既に後ろを向く事には成功している。
そうして何とかウイングゼロから距離を取ろうとしている様子だったが、行動するのがあまりにも遅かった。
潜水艦は大きい分、動き出すのに……正確には加速するのにも時間が掛かる。
それに比べると、MSは加速力という意味では潜水艦を遙かに超えていた。
ましてや、俺が乗るウイングゼロはこのW世界でも最高峰の性能を誇る機体だ。
そんなウイングゼロから、ただの潜水艦如きが……
「逃げられる筈がない、だろ!」
ウイングバインダーを全開にし、俺から遠ざかろうとしている潜水艦の真横につく。
そして左腕に装備されているシールドの先端を、思い切り潜水艦の装甲に叩きつける。
シールドの先端部分が潜水艦の装甲を貫いたのを確認し、シールドに装備されているマシンキャノンも発射。
……数秒で潜水艦は先程俺が攻撃したのと同様、しわくちゃになり……爆発する。
多分大丈夫だろうが、近くで爆発があって何らかの被害を受ける可能性を考え、潜水艦から距離を取りながら、その爆発を見る。
勿論海中での爆発である以上、その爆発はあっさりと海水によって消滅する。
……よし、これで潜水艦は全機撃破だな。
これで水中用MS部隊は簡単にここから撤退するような真似が出来なくなった。
勿論無理矢理に突破して、沖で仲間の救援を待つといった真似は出来るのだろうが……もしそんな真似をしようものなら、確実に中東連合にも味方に送った救援を求める通信は察知されるだろう。
そうなればこのMS部隊がどうなるのかは、考えるまでもない。
『貴様……貴様ぁっ!』
不意にオープンチャンネルに響くそんな怒声。
ウイングゼロのレーダーを見ると、そこにはこっちに近付いてくる1機のMSの姿が映し出されていた。
キャンサー。……それも、今の声はアレックスで間違いない。
綾子のトールギスを相手にしていると思っていたが、まさかこっちに来るとは思わなかった。
いや、だがキャンサーの装甲には焦げ目がある。
恐らくドーバーガンかビームサーベルによる傷だろう。
それでも撃破されなかったのは、アレックスの技量によるものか、単純に運によるものか……後者だな。
今の綾子の操縦技術は、ガンダムのパイロットを超えてるし。
となると、恐らくだがトールギスに群がっていた水中用MSは全機が撃破かそれに近い扱いとなり、追い詰
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