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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第569話】
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 誰かはわからないがそう呟く、息を飲み、ランクEの落ちこぼれの烙印を押されたヒルトと、転入したてのエレンの攻防にその場に居た全員が目を奪われていた。


「ぅおっ!? 危なっ!?」

「フフッ! 君に冷や汗をかかせたのならそれは光栄だな! 君は強い! だが――君の為だけに!! 君の為だけに偽装改良した私の【ウィオラーケウス・デンス】! 負ける訳にはいかないのだッ!!」


 熱くなるエレン、目まぐるしく周囲の景色が流れ、互いに螺旋機動で上昇しながら攻防を続けた。

 誰も手出し出来ない――次元が違うからではなく、手を出せば水を差すだけだから。

 埒があかない――俺がそう感じた時、俺は意表をつくことを決めた。

 巻いていたハチマキを頭からとる――突然の事に、エレン自身驚き、動きが止まってしまった。

 人間、予想外の事が起これば身体は反応出来ず、思考も停止してしまう。


「はい。 ハチマキ貰いッ!」

「あ、ああっ!?」


 気づいた時にはエレンの額に巻かれていたハチマキは俺の手の中に。

 すっとんきょうな声を上げたエレンに俺は――。


「わははははっ! 油断したな、エレン」

「……っ」


 大将がハチマキをとられたことにより、無条件でエレン組は敗れた事になる。

 と同時に、得点も〇点になってしまった。


「まあ悪く思うなよ?」


 ニッと白い歯を見せ、俺は新たな標的に狙いを定める一方、エレンは――。


「……やはり君は強いな。 ヒルト」


 残り二十一機――さて、どうするか。


「もらったぞ!!」

「ハチマキ、渡しなさいよ!」


 直上から迫る箒、そして直下から迫る鈴音の二人は額に巻かれたハチマキに狙いを絞り、その手を伸ばした。


「おわっ!?」


 直上直下共に避ける俺、だが避けても油断は出来ない。


「私達がとればっ!!」

「トップにたてる!!」


 箒組、鈴音組の選出された二機が時間差で俺に迫った。

 伸びてくる手を避け、そのカウンターでハチマキの結び目を指で掴む。

 後は相手の勢いそのまま、巻いていたハチマキが俺のものに。

 直ぐ様二機目も、避け様にハチマキをとった。


「そ、そんなッ!?」

「何て反応なの!?」


 とられた事実が二人を呆然とさせた――だが俺に向かってくる無数の機影。


「先にとったもの勝ちで良いんだよね?」

「あぁ。 そうでなければ我が嫁は倒せないからな」


 シャル、ラウラと専用機持ち二人が更に迫る――二人して瞬時加速を使い肉薄、俺は慌てながら頭を引っ込めた。

 空を切る二人の手、慣
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