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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0047話『羽黒の淡い決意』
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…」

そう言ってハンカチで私の口を拭いてくれました。
は、恥ずかしいです…。

「あ、あの…司令官さん。恥ずかしいので、その…」
「あ、ごめんな。つい構いたくなってな」
「も、もう! 司令官さん!」
「はははっ! ごめんごめん」

そんなやり取りをしながらも視察を終えて帰り道になったところで、

「あ! 提督のお姉ちゃん!」

とある女の子が司令官さんに抱きついてきました。

「あ、七海ちゃんか。久しぶりだね。元気にしているかい?」
「うん! 今ね、海軍学校に入るために勉強をしているんだ」
「そっか。それで七海ちゃんの大事なものは確認できたかな?」
「うん。お父さんや友達をより大事にするようになったの。これも提督のお姉ちゃんのおかげなんだよ!」
「そっか。それじゃお勉強頑張ってね」
「うん!…ところでそちらの艦娘さんは…」
「うん。羽黒、紹介を」
「はい。妙高型重巡洋艦の四番艦の羽黒っていいます」
「羽黒お姉ちゃんか。よろしくね。私、七海っていうの」
「七海ちゃんですね。よろしくお願いしますね」

それから司令官さんと七海ちゃんと公園でお話をしながらも楽しい時間を過ごさせてもらいました。
そして七海ちゃんと別れた後に、

「…それで羽黒。今日は少しでも楽に過ごせたか?」
「え…? それってどういう…」
「うん。足柄達に最近羽黒が落ち込むことが多いからかまってやってって言われたんだ。
それで私としても羽黒と一度ゆっくりと話してみたかったからちょうどよかったっていうかな」
「そうですか。もう姉さん達ったら…」
「怒らないであげてくれ。三人とも羽黒の事を大切に思ってくれている証拠なんだから」
「わかってます」

それで私は笑顔になりながらも、司令官さんの鎮守府に入れてよかった…という気持ちになりました。
いつか…司令官さんに私の気持ちを聞いてもらいたいです。
その為にもこれからも足柄姉さんの言葉じゃないけど積極的にならないといけないと思いました。



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