終
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〜〜」
「ま、ママッ?」
さっきから赤ちゃん言葉で喋っているムカつく奴はルシオラだ。 しかしこいつは私の娘だったはずだ。
「どうやって? それにこの蓋は、魔王でないと解呪できないのでは無かったのかっ?」
「は〜い、前の魔王で〜す、最近は毎日カパカパ開けてました〜〜」
そうだ、確かにこいつはヨコシマとは言わなかった。 魔王なら誰でも開けられたのだ。
「ち… 父親は誰だ?」
(ニヤリ)
この笑いは…… まさか?
「昔、「パパのお嫁さんになる〜」って言った、あどけない娘を本気のグーで殴った母親がいまちたね〜〜、今度はそんな事言ったら、グーじゃすみまちぇんよ〜〜」
「クッ…」
あの人に出発の準備をしてやった時、私を孕んだのか? それであの人が帰って来る前、つい最近、私は産まれたのだろう。
「可愛い赤ちゃんだね。 プリンセスとお呼びした方がいいかな?」
「貴様っ!! 何故ここにいるっ!!」
そこでベスパの後ろから出て来て、私を抱き上げたのは。 見間違えるはずがない、アシュタロスだ。
「私も「妹の」ルシオラに救われたからですよ。 失った民もここに召還され、過酷な外とは隔離されて、皆幸せに暮らしています」
「私が誰だか分かっているだろうっ、それで何故笑っていられるっ!」
「これが彼からの伝言ですから、「全てを忘れよう、お互いを許し合い、愛し合おう」と」
「それで、それで良いのか…? お前は忘れられるのかっ?」
「もう苦しい思い出も、魔族の角も無くしました。 貴方も忘れて下さい」
こいつが言う通り、私も目覚めてから急激に記憶を失っている。 まるで悪夢を見ていたかのように、何もかも……
「姉上、いえ、プリンセス。 お怒りになると体に毒ですよ、お休みになって下さい」
「ジーク……」
大きく見えている弟に抱きかかえられると、また眠くなって来た私。 このまま全てを忘れてしまうのか?
「さっ、行きましょうか、ア・ナ・タ」
「はい… 女王様」
「もう〜 そんな呼び方はやめて〜 私の方が〜「愛の奴隷」なんだから〜〜ん」
ルシオラが壊れた… そして他の女達も。
シャキッ! カチャ! ヒュウウウン! ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
「私の太刀の切れ味、自分の体で試してみたいようだなっ!」
「待ちなさい、こいつを殺すのは私よ」
「ポチ、観念するでちゅよ」
「先生〜〜っ!」
「ヨ〜コ〜シ〜マ〜さ〜ん〜〜」
「ヒャクメ…、これから私は竜に変化して暴れます、逃げなさい」
「そっ、それだけはだめなのね〜〜っ」
ご丁寧に転生した神族までご一緒か? もう好きにしろ…
「はわわ〜〜〜〜っ!」
「「「「「「待てーーーーっ!」」」」」」
「いややーーーっ
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